研修医の声

第12回ノーマライゼーション親善交流卓球大会

1/20、鶴岡市はゆうあいプラザかたぐるまにて第12回ノーマライゼーション親善交流卓球大会が開催されました

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選手は鶴岡地区の障害者(誰もが知ってるおからっきーのおからやの方々など)、山形地区など他地区在住の障がい者の方々、鶴岡中央高校、陽光スポ小の子達などなど総勢48名

下は小学二年生、上は90歳と、ドンピシャでノーマライゼーションな大会です。

以前も書きましたが、元市議会議員で高校の大先輩の芳賀誠さんから「医療班として出てくれ」とオファーがあったやつですね

院長に「僕って医者役で行っていいんですかね?」と聞くも、「バカヤロウ、ダメだ」と即答された為、「選手として出ます、もし何かあった際はたまたま卓球をしに来たのが研修医だったと言うことで、出来る限り対応します」ということで、ただ卓球をしに行きました

荘内病院の総務課長を通してオファーを再度頂いたので、回ってる科の先生にも許可を頂き朝から気張って。(起きるのめちゃくちゃ辛かったですがね...)

回った科の先生もどうも卓球経験者だったようでして、寛容でした。有難い!

選手として出るとしても、三年前まではボチボチできましたが、最近はたまに今鶴岡で最も来てるチーム「Lilac」か城北スポ小で打つ位で大分実力は落ちて来ました。それでも月2、3打てれば割と試合になります。

ということで、卓球だけでもゲスト枠で呼んで頂けました!

しかし私の本心は卓球なんて実際はどうでもいい。卓球を通じた障害者の方々との交流なんて相当に貴重なイベントですからね。せっかくだから色んな人と交流したり、試合風景を眺めて技術考察したり、あまり見ることが無い方々のコミュニティーに触れるこ事の方が重要なわけですよ。

知らない世界に触れるって大事じゃないですか。

それ故に今ブログを書いている中でも調べながら書いていまして、皆さん気付かれたとは思いますが「障害者」と「障がい者」という表現、実は自治体ごとで異なるようです。私が無知だっただけですかね。

どうも荘内病院の医師と言うことで、物珍しさがあったようで、謎に丁重に扱って頂きただただ申し訳なくて...

もっと雑で良いんですよ、ほんと。行くと決めたら仕事は何でもするつもりで行きましたからね。

それでも芳賀さんにわざわざ開会式でご紹介して頂き、開会の挨拶でいらした皆川市長さんにもご紹介して頂き、始球式でも皆川市長さんと打たせて頂きました。僭越ながら「皆パンチ」、頂きました。

まさか鶴岡市の首長と出会えるとは......と言うことでブログ素材にお願いします、と一枚頂きました

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市長さんのことあんまり知りませんでしたが、実際喋ってみるととっても優しい素敵な方でした!

自ら小学生に「打とう」と駆け寄るおちゃめな姿も。卓球お上手でしたし、やっぱり市長さんになる方は何でもできるんですね。

出身が大泉と聞いて親近感、中高の大先輩でもありました!

名刺まで頂いちゃって、私なんて持ってるわけないですから余りに無礼を働いてしまいました...すみません

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さて、実際の試合はとなると、真剣そのもの。見ていても楽しい試合がいっぱいありました

私もAクラスで試合を4試合させて頂き、全勝優勝させて頂きました!賞品もたんまりと!

でも陽光スポ小の子に唯一1ゲーム取られて、みまパンチかと思うくらいとんでも無く早いスマッシュを何度も浴びせてくれてあまりに幸せだったので、賞品全部あげちゃいました!今後も卓球続けて頑張って欲しい!!!!

また、各クラスの優勝者がコミュニティ新聞の方に載るそうです、ビックリ

自分のリーグが一番早く終わってそれからは運営のお手伝い

初めてコール&大会運営でしたが、病棟管理よりはラクチンで、最初10分くらい理解できませんでしたが、慣れてくればサクサク。無事に大会を進められました

その後は賞状の名前書き

言っても私書道二段ですから人並み以上ぐらいのレベルで毛筆は書けます

筆ペンだったんで最初はイマイチでしたが...一位二位より三位の方がクオリティー高いのはご愛嬌

ということで無茶振りばかりで、あまり日常的にはしないことを色々させて頂きました

新鮮で面白かった!

また面白そうなイベントがあれば参加してみたいですね!

1年目研修医 佐藤

(追記)

開会のあいさつで皆川市長はノーマライゼーションという単語をノーマル(普通)であることにする、と説いていた。障害をひとつの「個性」として捉える―誰もがそれぞれに持つ性格や身体的特徴を「個性」として捉えるように―ことで、社会全体が「個性」として寛容になっていくと、より分かりやすい言葉に置換して説明された。

現実にノーマライゼーションという言葉が普及されてはきているが、それに親近感を覚えるような環境にいない人種にとっては隣の芝、でしかない。貧困な思想と言うのは、狭い価値観の中でしか生まれない。以前述べたLGBTのように、歴史的に偏見が前提とあるような概念であるが故、ノーマライゼーションという言葉の意義を本質的に浸透させていくというのは教育のレベルで工夫する必要があるというのは言うまでもない。知識として正常と障害を知ること、正常とは何かを知らねばそもそも議論するレベルにはならないからだ。一口に障害と言ってもカテゴリーは様々ある。知的障害、身体障害、精神障害、これ以上により細かくカテゴライズされることもあるだろう。

人の個性を知るとしても、具体的にどういったものがあり、どういった特徴があるかを知らねば障害という言葉を知っていたとしても言葉の意味を知っているとは言えない。多様な人を見て、多様な個性、価値観に触れねばその人の言葉に説得力は生まれない。

医療者であればぱっと見でどういった障害を持たれている方なのかはわかる。だが彼ら...とりわけ小学生と鶴岡中央高校の子らはそうした判別は簡単には出来ない。にも関わらず、彼らは卓球の試合を成立させなければいけない。

本大会で小学生と障害者の方々のマッチングが多数あったのだが、どれも卓球の試合として立派なもので、私は試合風景を見て相当に感動した。

自分達と同じコミュニティーないしはカテゴリーではぶっきらぼうな試合をすることも多い子らが、障害者の方々と試合となると試合中のコミュニケーションを良好なものとしようと工夫していた。普通卓球の試合はボールが台から離れて転がっていった時、自分から近い方がボールを取りに行くものだが、彼らは率先して拾いに行くし、サーブ権が間違っていれば聞き取りやすい声で指摘する。相手に分かるようにジェスチャ-も交える。

あまりに実力差が離れているようであれば相手の打ちやすいところに返したり、相手があまり動けないようであれば展開を縛った卓球で、相手が楽しく卓球出来る方法を模索していた。それは子供達の表情に顕著に表れていて、レシーブミスをさせてしまったのなら、少し困り顔、次はサービスの回転量を落としてみたり、ラリーが続かなければ頭をかしげて、台から離れて球質を調節し出来る限り相手のラケットの近くを狙おうとしていた。

勿論選手権としてであるならば、ただ勝ちに行けばそれまでだろう。だが本大会はノーマライゼーションを謳う大会、きっとスポ小の監督もそうした指導をしているのだろう。ここまで行き届いているとは、よっぽどいい監督なのに違いない。

試合をするならとことん潰せ

と習う選手も多い中で、彼らは卓球を通じて相手を思いやる気持ち、ノーマライゼーションの精神を学んでいた

ただこう書けば、障害者を特別扱いしてむしろ普通じゃない、ノーマライゼーションとは対極なのではないかと思える方もいるだろう。

それはあくまでこの文章を読む限りで、実際に見れば分かる。彼らのプレーはあまりに象徴的だった。

試合中は皆一生懸命。立派な試合を成立させようと尽力していた。双方が納得できるような立派な試合を成立させるための思いやりであるならば、それこそ立派なローマライゼーションではないだろうか。ただ点数的に競るのではなく、卓球の試合を通じたコミュニケーションを図る、本来スポーツって楽しいものだからそうしたニュアンスがあって然るべきだろう。

彼らの姿に私はノーマライゼーションの本質は、お互いを理解し合う為の意志疎通なのだと気付かされた。

知ることなしには寄り添えない、まずは知ろうとすることが大事だったのだ。

更に言えばこれこそが当たり前なことであり、ノーマライゼーションなんて大層な名前を付けるべきではないのかもしれない。理想を言うなればノーマライゼーションという言葉が浸透した後に、ノーマライゼーションという言葉が無くなること―ノーマライゼーションのノーマライズにより誰もが自然と理解し合おうとする社会参加の姿勢が一般的になることが最終目標か。そう、概念として取沙汰されることの方が、社会に浸透できていないと自ら言うものなのだから。

人を知り、人に優しく出来る精神を小さいころから学ぶ機会があると言うのは、彼らにとって幸せなことであるに違いない。優しい心を持つのも間違いない。

願わくば彼らの中の多くが医学部に入って、荘内病院に来て、荘内病院卓球部を作ってリハビリ室に卓球台をいっぱい置いて、私と卓球をしてくれれば...

20年後に期待である。

2019年01月20日

研修医

第12回水電解質研究会に行ってきました

第12回水電解質研究会に行ってきました!

朝10時に鶴岡を出てバスに揺られて12時に山形着

そこから県内だとソラリスでしたやってない、某鶴岡に似たような田舎の町を舞台にした作品を見て号泣し、その流れで16時から山形国際ホテルで行われた第12回水電解質研究会へ

この勉強会ではreversed CPCが2例行われ、最小限に絞られた情報から現病歴、病態、治療法を医学知識を元に推察していく、と何とも面白い企画があり、荘内病院が回答者側として発表をお願いされていました

A先生に「やってみないかい?」と、打診が11月に有り、二つ返事でOK

ドクターG・徳田先生に「臨場感ある発表」とお墨付きを得た私達にお任せください!

2例それぞれに1つの病院が回答者となり、ひとつはうちで、もう一つは日本海病院

これはまさか、荘内病院の研修医vs日本海の研修医でどちらが正解に近づけられるかの熾烈な競争か?

鶴岡vs酒田か??

と少し対抗心を燃やしていましたが、

A「競争じゃないですから笑」

ということで、楽しくやることに 笑

しかしてA先生が座長をされるということで、いつも良くして貰ってますから、恥をかかせるわけにはいかない、気合い入れてやるぞ、とFと二人で、二か月前から時間を練って考察を続けていました

脳外科のS先生にもcerebral salt wastingに関して質問に行って、「Naのセットポイントのズレによって生じる」と、どの文献にも無いような独自の考察を教えて頂いたり、SAH後の低Na血症の実際を教えて頂いたりなど、時間をかけ多科の先生方に質問を重ねていくにつれて非常に勉強になりました

神経内科を回った際に、荘内病院の脳卒中治療はどこにでも誇れる位にちゃんとやってるのを肌で感じましたから、それもあって何でも質問すれば答えて下さるスーパードクターがバックにいる、というのは非常に心強かったです。

また、今年に入ってからは時間は湯水のように溶けて行きましたし、A先生にもさまざまな文献に当たって頂きましたし、我々も教科書、症例報告、論文なり相当にさらって考察しましたから、最初から最後まで矛盾点の見つからない自身満々のストーリーを構築できましたし、達成感もこの上ない

そう、作っている最中で満たされてしまった感が否めませんでした

発表当日に至っては、「なんか疲れたね」というF氏と顔をつきあわせ「そうだよね」と

ちょっとげっそりでした

確かに、私もここ2週間4~5時間くらいしか眠れて無かったですし、呼吸器も勉強しなきゃいけないことだらけで時間を大分割いていましたから...思いのほか疲れが

そして迎えた発表日、我々のモチベーションになっていたのは、日本海よりかは当たっているという自信と、A先生からのお墨付き

当日は結構な数のDrと学生さん

あれれ、意外としっかりしている会だな

ちょっと気圧されていたところに出迎えたのは「発表の先生」と扱う薬剤会社の方々

むむむ、この扱いはやたら丁寧過ぎないか...?

この予感が確かなものだと直感するのは日本海の回答を聞く、その時だった

そう、日本海の発表者が...後期研修医

おいおい、初期研修医でないのかーい

我々と同格ではないのかーい

この瞬間、私の中で何かが弾ける

これは 競 争 な ど で は な い

確かに私達は自信を持てるだけの勉強をした、だが相手はその道のプロに足を踏み入れた人間達である

アマとプロでは同じ土俵に立てても、根本的に取り組み方は違うのですよ

正直なところ、細かい説明を省いても理解してくれるもんだと思って私達はスライドを作ったが、発表者が後期研修医なだけあって、レクチャーより

徳田先生に発表した時を意識するような、攻めのスライドは...彼らに一枚も無かった

我々も考えに考えて、あまりコンセンサスが取れていないような結論に至ったものだから、いちいちそれに至るまでの考察過程を説明しようとすると30分は無いと難しいから、簡潔かつ早足でいったのに...

発表の先攻が私達であれば問題は無かったのだが、私達が後攻

すこしクラリ

加えて、ギャラリーからは強い質問が飛んでいましたから

これまたクラリ

そんなこんなで少し緊張した状態で発表の番を迎える

それでもたじろぎながらなんとか発表を終えたが、心を揺さぶられ、過労のピークから言葉はどもるし声の張りも無い

コンディションを整えておくべきだった、と少し後悔...

発表の練習にもっと時間を割いておくべきでした

それでも出題者の先生からはよく勉強をしていて脱帽した、と初めから帽子を被っていなかったので多分お世辞ですがお褒めの言葉を頂いたので、少しはホッとしました

良い経験が出来ました

その後解説をして頂いたのですが、やはり盲点だったんですかね

答えも我々の説に似たような、コンセンサスが取れていない専門家の中でも割れるものだった為に、我々の説を強く否定出来る説明は無かったので、引き分けくらいには持ちこめたのでは無いでしょうか

それもあってかF氏と共に少し肩すかしを食らったような感じで、心ここに非ず

疲れたなー

これだけが頭の中で反芻されます

今週は二人で突っ走りました

F氏お疲れ様です、A先生と三人での勉強めちゃくちゃ楽しかったですね。明日はゆっくり休んで

私は明日は...ノーマライゼーション卓球大会

まだまだ走り続けねばなりません

それが終われば、午後はゆっくり寝てますかね。銀座のかんだらまつりには顔を出したいですが、どうでしょう

一年目研修医 佐藤

2019年01月19日

研修医

鶴岡PR: 4本線の話

昨年私密かに抱いていた野望がありまして...

それは年間ブログ更新数100記事、です

本業のブログだと合計330記事は書いており、勉強で忙しい6年生でも年間100記事書いてしまう位でしたから、流石に研修医でも書けるだろうとタカをくくっていました。しかしてそんなん甘すぎるほどには忙しく、加えてこのブログ、年度では無く西暦で区切りがついてしまうもので、現段階で年間100記事が数字として出ないことが確定。ですので野望は来年にお預け。

短くてもいいから今年はポンポン、なるたけ違うネタで書いていきたいところです、年間30000アクセスを目標に

基本的に学生さん勧誘目的のブログですから、研修医の生すぎる声と、荘内病院&鶴岡PR記事を書いていきたいものですが、どうもなかなか鶴岡のことがわからない。と言うよりそうした人が庄内人のほとんどなのではないでしょうか。

誰に対しても住めば都な鶴岡市

ですから、細かい比較検討と聞き込み調査をしていかねばわからないことだらけ。鶴岡だけに非ず、荘内病院の良いところだって鶴岡市民は全然詳しくは分かっていないレベルですから。

私は荘内病院は居るからわかる、だが鶴岡市のことは病院から出ないからわからない

だからと言って、知らぬ存ぜぬ褒めれずと言うのは私のポリシーに反します。

もっと鶴岡市のこと褒めてあげて

某芥川賞作家の親戚の先生に言われてしまっちゃあ意地でも探して見せますよ

呼吸器科ローテート中だと、日中1~2時間くらいは空きがあり、患者さんと駄弁りにいく余裕がありますから、診察を一通り終えた後は大概しょうもない話をして笑いを狙いつつ、面白い話を絞り出して頂いています。

結構若い方だと好評でして、面白がって下さるのが非常に有難い...

そこで聞いた小話を1つ。

ちょうど今日、日が照り雪が解け鶴岡の山々がはっきりと見えて「気分いいですね~」と話していた頃

そういえば鶴岡のいい所って何でしょうかね、と露骨に話を振ってみました

私が思うに、鶴岡のいいところは除雪のレベルの高さ

山形市に長く住んでいて思ったのは、めちゃくちゃ除雪が下手くそ

本当にのけたのか?と思うレベルでぐちゃぐちゃに雪を残していきます。

しかして、鶴岡だとそういうことってあまりないですよね?あったとしても山形程では無い

やはり雪が降るだけあって鍛えられているし、鶴岡市としても万全の態勢をしいているといったところでしょうか。融雪設備も各地で見受けられます。

降る割に歩きやすい

四季折々が激しい鶴岡においては、意外とプラスなところです

こうして雪の話になると大概引き合いに出されるのが飛行機の話

以前、私がよく慕う「大佐先生」から伺ったお話ですが、鶴岡―東京間のパイロットって運転上手な人が選抜されているそうな。

庄内空港の浜風ってかなりの技量を要するようで、一流のパイロットがこの区間を任されるそうです。

確かに言われてみれば、鶴岡発の飛行機って揺れにくい気がする...かも

危ないから上手な人が派遣されているだけですが、でもなんか嬉しいですよね。

そんなネタもちょろっと振ると患者さんがポツリ

「俺も知り合いから聞いだんけどや、4本線2人だらしぜ、運転すんな」

「ええっ!?」

反射的に意味がわからないままに適当に反応してしまいました。意味をよく聞くと、4本線と言うのはどうも「機長クラス」を意味するそうです。

「でもそれって普通なんじゃないんですか?」

そう問うと、

「いや、普通は機長1人、副機長1人だ」

とのこと

おいおい、この話が2人ならば、ベテラン二人が登用されていると言うことでは...すなはち上手い人が使われるという話は裏付けが取れてしまいましたよ

流石に地元に長くいられる方は違いますね

どうもしっかりと強いネタを持ってらっしゃる

ということで今回の鶴岡PRは2つ

除雪のレベルが高いこと

「4本線2人だらしぜ、運転すんな」

いやー、鶴岡素晴らしいですね!...ちょっと響く人は少なそうですが

また良いところ探しますかね。

1年目研修医 佐藤

2019年01月15日

研修医

コミュ力の話

土日祝日の救診医研修に初めて入りました。

上の先生に合わせて19:00~23:00みたいで、時間も少なく割と楽かも...?と、タカをくくっていたのですが、確かに初めはあまり患者さんいないし楽ではありましたが...

しかして徐々に夜が深くなってくるや否や、患者さんの数も途切れません。結局大変でした。

先生方、看護師さんも相も変わらず優しく、患者さんも皆協力的でいい研修が出来ました。またノートにパワポにまとめて勉強になります。

如何せん私は立場が最も弱く、現場での立ち回りも一番おぼつかないわけで、わからないことはすぐ聞く、「我以外皆師である」と三科院長の金言通りにさせて頂いております。

しかして、それが故にどうもうまくいかないこともあるようで。

立ち回りが難しい時も散見されます。例えば、手が空いていて途中からただ脇で見ていた時や、仲介役に回っていた時です。

そんな時便利がいいからと担当医扱いされると、どうも都合が合わないことがあります。

と言っても、一言、二言言えば何も問題なく私以外がストレスフリーに対応できますし、とりわけ何事も無く解決していますが、「ああ、これは未遂の場面だな」と思うことはあります。

見ているならば既に担当だろ、責任持てよ

という言葉を以ってして、他病院で研修している同期なんかからは「嫌な思いしたよ~泣」みたいな話を聞いたり、割を食った経験を聞いたりします。

一見して正論に見えるその暴論は、そもそも論としてやっていないことをやったことにはできませんし、キャパシティーというのも考慮して貰わないと困るものです。事実関係さえ確認すれば別に誰も損をしないのに、それを怠るが為にどこかでこじれて、嫌な思いをすることがあるものでしょう。

医療をする上ではコミュニケーション能力が最も重要である

至極当たり前なことですが、医療者間でも気持ち良く仕事をする上では重要だと再確認させられる一例ですね。

また、これまた当たり前ですが患者さんとのコミュニケーションに置いても重要です。

我々研修医に課せられた救急での仕事は先発完投でやり切ることよりも、まずは先発をして情報収集すること。

患者さんから情報収集をして、検査をオーダーしてそれらから診断して、中継ぎに繋ぐこと。

患者さんの疾患が自分の詳しい疾患で無く、完投出来ないものであれば上級医であってもそうすることが仕事になります。

中継ぎに繋ぐ際の他科の先生への説明の方法、帰宅可能な時の万が一を考えた対応方法を含めた説明の方法は十人十色。

おおよそ習った先生なり、研修をしてきた病院なり、専門とする科なりで全くやり方が異なるようです。

患者さんへの説明の方法を見て学ぶのが面白い

これは学生時代には無かった感覚で、見学がメインの実習ではただ「かったるいな~早く実習終わんないかな~」と説明を見ているのが学生のほとんどかと思いますが、自分で診察して診断まで至った時如何にして説明するか、そうなった時に初めて「どうしよう」と必要となる技術です。

とりわけ小児科、整形外科に関しては日勤帯の救急研修に置いては必ず専門家の先生が診察して下さりますし、救急研修中には当院の決まりでそのようになっている為にそれを見学、経験する機会はありません。

日本全国どこの研修医であっても小児・整形は皆苦手でしょうし、まさしく研修医泣かせである為、不安になったその瞬間に上級医を叩き起こし、そして表で裏で叩かれたことがある、のが我々の救急への洗礼といったところでしょうか

...幸い私はありませんが

とかく今日も整形、小児の先生に教えを乞うことが出来て勉強になりました

やっぱりそれだけで独立しているような科はしっかり勉強しないとダメですね。今以上にやらないと、細かいところまではイマイチわかりません。

しかして、こうした専門性の高い知識を日常の救急研修の中でストックしていくと言うのはどうも現実的で無い気がします。というのも各論が多く、分岐ルートが細かい為に、その道だけに絞って最低でも半年、出来れば一年はしないと自信を持っては出来ないでしょう。その度毎にストックするのでは、2年の内に幅広く網羅するのは、数が足りていません。

といっても我々に求められるのは総論としての身体診察技術でして、そこまではいらないとは思います。診察技術には関しても場当たりで学べばそれまででしょうし、各論はプロに任せればいい。しかして、プロに繋ぐ直前のセミプロとしての技術、すなはち診察をした内容を用いた解釈・考え方を各論として議論し、擬似体験を積む機会が必要不可欠かと思います。

世間一般でしているような症例発表を聞く、だけでは私個人的には技にはなかなかなり辛いと思いますから、ケーススタディー形式のディスカッションをする機会、ドクターG的な勉強機会が欲しいですね。

その度にその日のまとめとしてのアルゴリズムと、それに従った説明方法・処方方法までを理解できれば、似た症例に直面した際大きく間違うことは無いでしょう。

アルゴリズムを使いこなし、その人の最善を目指す経験を積み重ねることで、技術としてその人の診療の核として残っていくのではないでしょうか。

そうした勉強方法を一度確立してしまえば、屋根瓦式に受け継いでいけるでしょうし、初めに苦労するだけで済みます。

ただこれだと市販されている本でも良くないかとも思われますが、当院のやり方と合わないことも多々ありますから。

理想を言うなれば荘内病院流のやり方に加え、どこでも通用するような診療メソッドを考察出来れば誰もが安心できます。

上の話を聞いていると大概は上級医とのコミュニケーションで以ってそうした技術を磨いているようですが、中にはコミュニケーションを取るのが著しく苦手で、上手くいかなくて困った人もいるようですから。

そうした層も拾えるような勉強会を作れれば...かなりの理想論ですけどね

残り一年間の研修医生活のライフワークはこれですね。めちゃくちゃ勉強しなきゃいけなそうですけど...いっぱい上の先生に迷惑かけて勉強させて頂こうと思います。

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そんなこんなを考えながら、居残りして小児科の先生に質問をして、眠いなーと宿舎に帰った24:30

院外ピッチを忘れたことに絶望し、雪が解けたアスファルトをスニーカーで爆走

氷点下なのに地面が凍らないって素敵ですね、肺が凍てつくのを実感しながら、久しぶりに中距離走

息が上がりながらも着いた研修医室、やっぱりありました

さあさあ帰るぞと研修医室を出れば、外科の先生方の声がします

少し話に行こうかしら、と立ち寄ればどんどん人が集まり気付けば外科の先生は4人も勢揃い

「いっぱいいるなぁ」

とこの時間にも笑みがこぼれる先生方

体力半端ないですよ、緊急手術お疲れ様です

こういう姿を見るとやっぱり外科に憧れますよね

1年目研修医 佐藤

2019年01月15日

研修医

「普通」の言葉遊び

「普通だよ」

こう人に言われた時、「普通って何だよ!!」と感じたことは誰しもあるかと思います。

例えば「あそこのラーメン普通に美味しかったよ」

私もこう言われたら、何も考えず「ああ、美味しいんだ」と思いながら食べに行きますが、言われた通り普通に美味しいと思ったこともあればそうでない時もあったり。

口コミの中でも仲の良い人からのものであれば当たることは多いものの、皆が言ってたことに便乗すると外れのことの方が多い気がする

しかして「ここは中太麺で、スープがあっさり&すっきりめで、魚介系」こう言われればあっ、普通に美味しそうとイメージを持って食べに行けるだろうし、「鶏油が浮いてて、麺が細めでストレート」と言われれば私は普通に美味しくなさそうと感じてしまう

その人のこれまで生きてきた環境なり、好みなりで普通の意味は大きく変わってしまう一例でしょうか。故に気の置けない関係の人との会話でもその人の文化的背景を意識して言葉選びをする、ないしはして貰わないと気持ち良く意思疎通は取れないもの。自分の中の普通と、他者の中の普通は必ず違うもの。

こうした各個人に関する「普通」はどちらかと言えば「一般的」というニュアンスの方が強いでしょうかね。その人の中の物事に対する一般的な見方、考え方が普通と表現される。

おおよそ世間一般が使う普通のニュアンスは、一般的であるものを指していることの方が多いだろう。

その一方で違う意味の普通、すなはち「普遍的」というニュアンスでの普通を使うこともある。

これが医学を学んでいる時に厄介なもので、先生方の診断や治療の方針なんかを聞いて「こうするものなのですか?」と「そういうもんだよ」と返答されることがある。

「と、いいますと?」

と質問をぶつければ、明確な機序が出てきて今後変わりえないだろう普遍的な内容であると回答を頂けることもあれば、経験的に正しいものであり、いろんな考え方があり変わりうる、ないしは変わっていることで医学界隈で一般的な内容であると回答を頂けることも。

「そういうもんだよ」と言われてそのまま真に受けることも多々あるが、有無を言わずにYESと飲み込めばたとえ普通と言われても腑に落ちないことが多いものです。

普通っていう言葉そのものを疑うこともそうだし、その内容さえも疑うことも必要なようです。

しかして、人は普通であることを良しとし、普通で無いことを嫌うもの。

それが普通であるかどうかは良くわからないのだけれど、自分にとって普通で無いのなら、それは得てして居心地が悪い。世間一般の普通に関しても、その価値観に自分が近いのであれば世間がどうも気になってしまう。

近くにいる人であれば尚更、自分の普通に近い方がいいものですよね

小中高大通じて定期的に連絡を取る友達は多くはありませんが、未だに取る友達は皆あまりいないタイプ、私からしたら普通で無くて、話してて全く飽きないタイプです。

中でも中学から仲良しな子でBL好きが居ました。

どうも世間一般からずれている価値観で、初見では8年ぐらいは「えぇっ...」とドン引きしていましたが、最近は慣れてきました。あんだけ楽しそうに話してて語られたら、何が面白くて何がつまらないのかのポイントはつかめるようにはなります、流石に。私は楽しめませんが。

同じ価値観は持てませんが、価値観の理解はできます。少なからず、最近世間で騒がれているLGBTに関しても、メディアを通じて価値観を理解することでより世論も寄っていくような気がします。

その人に世間一般の普通を求める時代は既に終わり、個々人の普通を認め合うdiversityが広く認知されてきています。こういうと、古い世代は自分達が蔑にされているようで不愉快に思うでしょうが、時代が時代ですからね。diversityの中で受け入れてもらうには、自分が受け入れる必要がありますから、なかなか皮肉が効いています。

さて、メディアでLGBTネタが世間でより取り上げられ始めるきっかけとなった、もしくは世論に乗って作られたドラマが昨年春頃に放映された「おっさんずラブ」でしょうか。これこそdiversityだなぁと思いました。

年末一気放送しているのをきっかけにこの三連休で引きこもって、アマプラで一気見しました。いまさらですが。先の知人もやたら推してました(聞き流していましたけど)

めちゃめちゃ面白いですね

男×男でも恋愛ものって成り立つんですね、おっさんが若者にキュンキュンしている構図ですが不思議と嫌悪感が無く、バカにするわけでもなく、普通に面白い恋愛ものとして見れました。

美人さんがどちらも負けるって普通じゃないのに、普通の恋愛ものに見えてしまいます。

何より一話が秀逸で、一話冒頭を見た時点でドラマタイトルを回収、「はいはい、ホモね~」と全く違和感無く受け入れられる作りになっています。

BL本を書いている張本人が勧めるくらいだから、その時点ですぐ見ても良かった...そう後悔するくらい面白かったので早速報告してみようと報告すると

「あれははる×まきだなんて!!!絶対まき×はるじゃないから!!!!世間が間違ってるから!!!!!」

普通に見れば確かにはるまきだが...なぜ世間はまきはるに。確かにそれは同意だが

「しかもあれ、インテリ眼鏡もいるし、オネショタもいるし、幼馴染もいるし全部カバーしてるだんて!!!!」

そういう発想は無かった...

言われてみれば、確かに全方位向けに発信しているから、色んな層の琴線に触れるような作りになってる

ライト層の「普通の」価値観、からヘビー層の「普通の」価値観、などなどターゲットが一つで無いから、見ててサラリと飲み込めるようになっているようです

組み合わせをあらかた網羅することで、視聴者全員に、各人の普通と普通で無いことの価値観の対比をさせる。それもその人の普通を浸食することが無く、「皆が皆、そのままでいい」と優しいお話の為、内容もライトに見やすく仕上がっているのでしょう。ギャグが多めで演技が過剰なのもそれを助長しているように思える、と考察します。

しかして、BL好きな層は組み合わせをそこまで意識してみているのか、と。それが面白みだと語る位ですから言われてみれば当たり前ですが(天井と床で敵わない恋を想像する位ですからね。)

一体その世界との邂逅のルーツは何なのかと問えば、「だいどうじともよーーーーーーーーーー」カードキャプターさくらだと言う

・・・ゴリッゴリの幼児向けの漫画、アニメですよね。セーラームーンとか、プリキュアとかですよ

どうも全ての組み合わせが網羅されていて、皆が共存できる優しい世界が広がっているようです。

これが放送されていたのって98~99年代ですからね。特別何もしなくても勝手に物事が好転したバブル時代の崩壊から、何をしても上手くいかなく、皆が空虚な自分と向き合っていた自分探し時代ですから。

皆それぞれで、皆楽しくってそれでいいじゃない、ってのが流行る時代は自分探しに疲れた00年代後半くらいでまだまだ先。

時代に反して、カードキャプターさくらは現代に通ずる内容を取り扱っていたわけです。

当時にそうした作品を出し、それが流行り、幼児の趣味趣向に多大に影響を与えるって冷静に考えてとんでもないことですよ。それも時代を先行した内容で、現代の価値観に直結するなんて言えば尚更です。

こう見ると現代のお父さん、お母さんは自分の子供達が見る作品への理解は必要なのかもしれません。それを見て育った世代が20年後にどういう価値観を持つに至る影響を受けるのか、これを考察するのは面白いことでしょう。(ちなみにアニメ史、漫画史からの時代考察を漫画家・山田玲二がしていますが、なかなか面白いのでオススメです。)

さて、ここまでだとただLGBTを社会派ぶったアニメ好きが好き勝手語っただけですが、全くもって他人事ではないだろうというのが私の未来予想図です。

というのも、医師は複数科に跨ってLGBTの方の診療に携わることは間違いないからです。

最近見た1動画あたり50万再生クラスのMTFのyoutuberの動画を見ているところ、性転換手術が保険適応になったりと国としてもマイノリティーへの配慮をしているようで。間違いなく手術機会は増えていきます。

聞いていてビックリしましたが、S状結腸を用いたopeもあるそうです。それもprostaも残存させるとか。

形成外科でそこまでのopeをするとなるとは...全く想像もしていませんでした。というか、消化器も関わっているのですかね。腹部臓器を扱えるのは腹外科だけだと思ってましたから。

現在の需要でもこのレベルであれば、より多い需要があるならば複雑な形成手術も研究されていくのは言うまでもありません。

保険適応ならば、より多くの科が関わってこようとする可能性もありますし、具体的な手術法は知りませんが、形成外科だけに非ず泌尿器科、婦人科、消化器外科も関わり、2期的、3期的なものも出てくるやもしれません。

更には今後外科系医師の専門医取得に関わってくる時代も...これまた0ではありませんよね。

また、外科系だけに非ず内科系、ひいては医療者全般にも関わってくることも言うまでもないでしょう。

戸籍上かつ性転換手術をした人が救急外来に来たとき混乱する可能性は高いと思います。

CTを撮れば外見、性別から普通あるべきものが無く、普通無いはずのものがあるわけですから。

女性なのに前立腺を鑑別しなきゃいけない瞬間、男性なのに子宮・卵巣を鑑別しなきゃいけない瞬間を経験する医師がいるでしょう

フォーレを入れるにしても普通にいれていいものかどうか

今後の動向によってはしっかりと勉強して対応する必要があるやもしれません

他人事だけど他人事ではないことが普通なことがあるのが医療業界ですからね

以上、普通という言葉で言葉遊びをしてみました。

こればっかりは全くもって鶴岡感無いですけど...こういうことしないのが普通なとこですから、これまたdiversityってことでどうでしょう?

1年目研修医 佐藤

2019年01月13日

研修医

救急研修終了×fluの到来?

2ヶ月間の救急研修を昨日終了致しました!

救急指導医・SGE先生にはとても、とてもお世話になりました

日勤帯の救急ではtouchしない小児、整形以外の内科的疾患に加えて、たまたまかはしりませんがDissectionもみませんでしたが、その他は概ね広く経験できました

総じて、荘内病院に課せられた2.5次救急の意味がわかりました

正直高校生の頃なんかは「日本海と合併しちゃえばいいのに」なんて軽々しく思ってましたが、そんなん非現実もいいとこです、本当に非常識でした...学生で実習入った辺りから薄々荘内病院の忙しさを耳にし、実際にここに来てみて圧倒的な救急車の数に怯み、研修で回って救急の担うところの大きさを実感しました

地域の中核病院であり、高度医療を出来る施設でありながら1次、2次救急の占める数も相当なものです

といっても3次救急が多い方が問題でしょうが...2.5次救急の意味を考えれば納得できるところでしょうかね

3年目以降で救急専門医なんかを狙う人からすれば3次が少なく物足りないのかもしれませんが、研修医にとってはこれ以上ない症例数とバリエーションで非常に勉強になりました

専門の先生に繋ぐ際も皆さん質問すれば優しく教えて下さるものですから、尚更有意義に過ごせましたし!

来年向けのパワポも研修中に10程度はひな形ができ、ノートも3冊、教科書も5冊くらい増えました

加えて救急の看護師さんが皆優しくて優しくて、私は何も言えません

美しいお姉様方、ダンディーなお兄様方、今後とも優しくお願い致します

***

救急最終日ではあったのだが、どうもいつもと毛色が違う

疾患がどうも年末に見たのと違うのですよ

どう違うかって?

fluですよ、flu

インフルエンザが出始めました

今日だけで複数見ましたし、皆Aでしたね

いくら予防接種をしているといっても当たり年は70~90%、はずれ年は0~50%の予防率だって成書に書いてあるのだから、気を付けねばなりません

接触者を洗い出して、「要注意!!!!!」とICTが活発に活動を始めましたから、厳戒態勢に向けてのアップが始まったところでしょうかね

病院来る前からマスク、手洗いうがい徹底、そしてしっかり眠る

健康第一で乗り越えたいものです

とりわけ正月で睡眠リズムが崩壊してしまってますから、ここ2日で何とか朝型に戻さねば...

なる前にならないようにしなければ、基本的ですが

これから実習に来る学生さんにもならないように気を付けて貰いたいですね

せっかく楽しい鶴岡ライフを送って貰いたいのに、インフルかかって山王に幽閉だなんてかわいそすぎますから...

また、国家試験控えてるフルマッチ組も気を付けて下さいね

気が気でないくらい今勉強していると思いますが、身体大事にした方がいいです

つきなみですが、メンタル保てれば受かる試験ですからね

日に日に近づく春が楽しみですよ

(本音は出来る事なら早く春になって、風ぴゅーぴゅーが終わって欲しい)

切に願うところな、1年目研修医 佐藤 でした

2019年01月05日

研修医

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

皆様いかがお過ごしでしょうか

私は現在救急ローテート中ということで、世間一般と同じく年末年始休暇を頂けてゆっくりと過ごしております

来年の年始は救急での酷使&酷使に志願せねばならないと聞き今年が人生最後の何もない年末年始のようです

何も考えずに見た紅白は例年になく面白く、何も考えずに見たおもしろ荘はぺこぱ大絶賛と、昨年の切迫感溢れる年末年始との違いを実感していました

勉強に追われないだけでこれだけ気分は楽なのか、と

四月に来る五人の未来のお医者さん達は気が気でないでしょうが、今を乗り切れば必ずや楽しい一年が待ってますので頑張って貰いたいところですね

さて昨年一年を振り返れば、楽しいこと、嫌なこと、どうしようもないこと等様々ありましたが、トータルで見てただただ楽しかった思い出しか出てきません

循環器、麻酔科、産婦人科、内科、神経内科、外科、救急

とローテートしてきましたが、所謂ハズレのタームが一つもない

大学からのたすき掛けの研修医から話を聞くと、「あー○○の科かー嫌だなー、お金貰えないのに週2で11時までミーティングだ...」とか「○○はかなり雰囲気悪くて嫌だなー、あの先生につきたくないなー」なんてのが出てきますが、正直そういう思いをしたことがありません

こんな幸せな研修を送れていいのでしょうか...私はむしろ申し訳なく感じてしまいます

それだけよくして頂いた、好き勝手が許されてきたということですから

加えて研修生活も残り一年になるわけですからお礼を申し上げたいところですが、そんなのを容易く受け取ってくれるほど現金な先生方ではありません

せいぜい私達に出来る事は自分たちのベストを追求すること、入ってくるはずの後輩達を全力で可愛がること、dutyを全てこなすこと

これしかありませんよね、出来る事を今年も元気いっぱい頑張りたいです!!

これまでも元気出し続けてきましたが、もっともっと、昨年以上にアクティブに。院内問わず院外のイベントにも精を出していきたいです

我々研修医は、上級医の先生方と比べて時間があってフットワークが軽いのが売りですから

レジナビ等の学生勧誘も、市民の為のイベントも、何から何まで楽しんでいきたいです

現段階でも今月の第3土日に電解質勉強会、高校の大大大先輩に誘われたノーマライゼーション卓球大会、その一か月後に地元コミセンでドクター出前講座、この間に新潟で学生向けの説明会が予定され、激動の7-8月に肩を並べるイベントシーズンです

学生さんも今月からまた実習で来てくれますし、「あの」待望の学生さんも来ますから、体調万全にして突っ走りたいところです!!

******

話は変わって、鶴岡の冬という季節は、酒蔵から次々と新しいお酒も出ていますから油断なりませんよね

パルに行けば初めてみたようなお酒も続々と

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大山・十水極

「ジューシー」って言葉がぴったり。口の中いっぱいに広がる旨味を生酒独特のピリピリ感でしっかり〆

パンチがあってこれだけでグビグビいけちゃう

竹の露・はくろすいしゅ生酒

「やさし~~~い」って感じ。「あーーーーーっ」って言ってるうちに大分飲んでしまう。癖が無くて誰にでもお勧めできる。あまり日本酒飲まない母もちびちび。

年末に買ったのは二つだけど、どっちもとっても美味しい!

私的に栄光冨士の新・祥源が最近来ていましたが、リピートするにはこれまた頭を悩ませてきますね

どれ飲んでも美味しいですから...

とりわけ甘め、スッキリ好きなら↑のはくろすいしゅは鉄板そう

日本酒っぽさなら十水極でしょうか

手に取ったことが無い方は是非お試しを!値段も四号瓶ですからお手ごろです!

しかして本当に鶴岡は、庄内はお酒がおいしい!!!

この冬の内にくどき上手、大山の生酒、栄光冨士のZEBRA、アスタリスク、奥羽自慢の吾有事、はチェックせねば

中でもじじばばの手元に何故かあったZEBRAを実際に店舗で売ってるのを見てみたいですが、どこ行けば見れるのでしょうか...

ちょっと遠いですが休日に木川屋に行けばもうちょっと見つかるんですかね?

どうも居酒屋にあるものの、店舗陳列がなかなか見れないお酒が多いようです

ということで、庄内の冬は日本酒が熱い!

一杯勉強して、一杯騒いで、色んな美味しいものを一杯して、冬を乗り越えます

実習で来た学生さん達にも鶴岡の冬を堪能して貰えるよう、事前に鶴岡を知り尽くします!

では良いお年になりますように 

 一年目研修医 佐藤 拝

2019年01月02日

研修医

NorthはSouthに

今日を以って、三か月に渡って外科研修をしていた大学からのたすきがけ研修医North氏の勤務が終わる

世代最強の男、知識の怪物であった彼と過ごしたこの三か月は、本当に楽しかった

中でも11月中旬頃のこと

彼はこういったのだ

「土日時間がある時よく釣りに行ってるよ」

***

金ちゃん先生がまだ荘内病院にいた頃、よく「釣りに行きてーなー」と呟いていた

彼の実家は元漁師、嘗ては船を持っていたらしく、幼少期に舟に乗って釣りにいった時の話をよくしてくれた

学生時代金ちゃん先生と、もう1人ノリの良い友達Rと三人で温海の釣り堀にいったことがある

その時、温海だからということで、私のじじも呼び釣り勝負だ、と息巻いた

しかし現実は残酷で、ウマヅラの餌取りに金ちゃん先生とRはグロッキー

二時間も立たないうちに飽きて遊び始めてしまった

釣りはそんなに簡単じゃない

よくじじと釣りにいっていた私は、ただ黙々と魚と戦い続けた

じじの口癖は「魚もばがでねーがら、そんなんでつらいるわけねーろや」

魚へのリスペクト常に欠かさない(まあ私は魚をバカにしているのだが)

暮坪の岩場がちょうど秋だと鯛が爆釣のスポットになるのだが、じじとパンを食べながら竿を放置している際、30cm近い鯛が釣れてしまったことがある

アホな魚はアホなのだ

***

かくして、釣りモチベがあるにしては意外にやる気がすぐ途切れる金ちゃんと私は、Northの言葉に噛みついた

「一緒釣りにいこう!!!!」

すぐさま上州屋で釣りセットを揃え、翌日に備えた

細かい所にまで目は行き届いていた

私も家に帰り黙々と外科結びの練習を

きっと使う瞬間があるやもしれん、と

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翌日は秋晴れそのもので、気分も晴れやか

海風も心地よい

先発していた金ちゃん先生と私は高揚しじゃれ合っていた

Northがおすすめする場所につき、釣りの準備を進める

「こごでなんかつれんなが」

ゴミ拾いをしている小ババ達に話しかけられる

笑顔だったからそれに合わせて笑顔で返す

ここの住民たちは優しいのだな

しかして...ゴミ拾い民はいれど釣り民はいない

たしかここで待ち合わせのはずだけど...

Northに電話する

「どこにいるの?もういるの?」

「もういるよ、もしかして、場所間違えたんじゃない?」

ええ、間違えました...

その海は釣りをする方と、海水浴の二つの場所に分かれていたよう

そもそも魚がいないエリアで竿を垂らしていたようだった

そこでようやく気付いたのだ

「こごでなんかつれんなが?(笑)」

これは煽りだったのだと...ひどいことをしやがる

Northと合流し釣りスタート

サビキも教科書通りにキレイに行うNorthを見て、めんどくさいと思った私は、じじ流の雑な撒き餌で金ちゃん先生のアシストをする

楽しそうで何よりだ

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気付けば辺りは暗くなり、浜風も肌に刺さるような冷たさに

金ちゃん先生はもう最高潮に飽きている

この日はこより20匹にコアジやら何やらが大量、50以上は釣ったと思うが正しい数字はわからない

こんだけあれば美味しいから揚げなりなんなりが作れるぞ

家に戻り、分担して調理

一緒に食べようとF氏も途中合流

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釣り慣れているだけあって、ほいほいから揚げにしてくるNorth

私も負けじと鍋、トマト煮込みにしておいしく頂きました

とかくサヨリのからあげはめちゃくちゃ美味しかった

トースターで焼いてみたけど、からあげのが断然オススメ

サヨリは寿司屋のネタでしか食べたことが無かったけれど、実際釣るのも簡単だし、美味しいから20cm程度の長さはあるものの身は小さい個体でもどんどん釣ってどんどん揚げるのが良いみたい

釣りはこれ以降は日程合わなくて行けてないのだけれど、また時間がある時予定合わせていきたいところ

またねNorth

再び荘内病院で働ける日を夢見ておりますぞ

一年目研修医 佐藤

PS 来年のI君は釣りをするそうなので楽しみですぞ

2018年12月28日

研修医

お世話になりました!

初めまして。

山形大学からたすき掛け(協力型)で研修させていただいている1年目研修医のT.Kです。

志望科は病理診断科です。

10月から3ヶ月間、外科で研修させていただいています。

もうすぐ荘内病院での研修が終わってしまうのが悲しくて仕方ありません。

初めての市中病院での研修であったので初日にはとても緊張していましたが、愉快な同期や先輩、美人な秘書さんのおかげですぐに荘内病院に慣れることができました。

基幹型1年目研修医のS君、F君には何軒もおいしいお店に連れて行ってもらいました。研修医室でも実際にみた興味深い症例について話してくれたり、のんびりと他愛のない話をしたりととても楽しい時間を過ごせていただきました。

S君と2年目のKo先生と一緒に釣りに行ったのも良い思い出です。また行きたい。私と同じく山形大学から来ていた2年目の麻酔科N先生にもよく雑談におつきあいいただきました。

研修医仲間に恵まれた環境だなとしみじみ思う今日この頃です。

外科での研修もとても充実していました。ほぼ毎日オペに入れていただき、想像以上の密度で経験を積ませていただきました。消化管、肝胆膵、乳腺、甲状腺と一般外科の手術をバランス良く経験できました。胃癌や大腸癌などのメジャーな手術だけでなく、胆膵領域の膵頭十二指腸切除術という大学でもあまり経験できない手術に何回も入れていただけて大変勉強になりました。

先生方は優しく指導してくださり、手術や病棟管理だけでなく救急での対応なども勉強させていただきました。私は病理志望ですが、外科になるのも良いなと思ってしまう程に楽しく、充実した時間を過ごすことができました。

研修スケジュールを組んだときは外科は3ヶ月で十分かなと思っていましたが、今になって全然足りないことを痛感しています。せめて半年にしておけばよかった...。

外科の先生方には感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。

最後に、秘書さんをはじめ、実りある研修生活を送れるようにご助力くださった皆様に改めて感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

いつか鶴岡にも貢献できるように大学に戻ってからも頑張りたいと思います!

1年目研修医 T.K

2018年12月24日

鍋の季節ですね

もうしっかり冬って感じになりましたが、ちょいちょい晴れた日もあるようで

それでも風はピューピューとこれまたしっかり冬らしい

そんな日に恋しくなるのは、温かい食べ物

たっぷりブロッコリーが入ったシチュー、じゃがいもがドロドロに溶けたカレー

定番の家庭料理

これさえ作ればごはん炊いて終わり~なんてのは主婦の味方に他ならない

こと庄内では徐々に顔を出し始める冬の王様寒鱈(かんだら)

奴は油断をしていると食卓に並びよる

汁かと思えば鍋になったり、普通に焼いても美味しい

小児科のY先生に言わせれば、「本場は身は食わない」

まさにその通り、グロイもの程美味しいのがかんだらの特長か

・・・それとも庄内人が野蛮なだけか

時期を少し遡り、今月入ってすぐの頃F氏にこんな指令が下る

「Fよ、鍋を開けい」

私達は、彼女の言うことには逆らえない

ZINさんだ

ZINさんは私達が最も尊敬する、素晴らしいお方

スクラブをスマートに着こなし、手技もスッとする

彼女の手にかかれば元気の無い子もすぐに泣きだす、元気になるのだ

学生さんとのお別れ会も兼ねての鍋が、F氏の部屋にて開かれる

もうこの頃には学生さんとも打ち解け、部活の後輩ばりに雑な扱いになってしまっていたのだが...買い出しに付き合ってもらった

何鍋をするかはノープランであったが、とにかく魚ばっかりの鍋と、肉ばっかりの鍋を作ればいいのではないか?と頭の弱い着想から、魚ばかりの寄せ鍋と、肉を大量に入れた坦々の路線に

学生さん最後だし、と雑にお魚を買い込む

ブリ、タラ、鮭、タコetc...鍋に入れないだろう焼き魚用の切り身もとにかく適当に

大体入れれば美味しくなるさ

ともすればF氏が呟く

「岩のり...買っていいかな?」

即答で許可した。

間違いなく、彼は岩のりおにぎりの虜になってしまったようだ

どこにいっても出てくる〆の岩のりおにぎり

食べ慣れてしまえば最後、普通の海苔には見向きもしない

まあ岩のりを食べたくなる

地元民でもそう

小さい頃母が飲み会で出たやつ貰ってきたよ、と持ってきた岩のりおにぎりはべらぼうに美味しかったのを今でも覚えている

それ故に、岩のりおにぎりを作って!!!と言うも、なかなかうまくいかない

妥協点として出されたのがもやしとふの味噌汁に岩のりin

これはとまらん、納豆ごはんが進む、進む

味噌汁に入れて底抜けに美味しいのだから、そりゃ鍋に岩のり入れて美味しくないわけがない

いくら鍋の中身が庄内浜を表現しようとしてカタルシスを起こしていても何てことは無い

岩のりさえ入っていれば、No problem

さて、ZINさんがいらっしゃるのを待ちながら、鍋の準備は進む

「自分たちでやります」

学生さん達は率先して動く

さすが、バスケ部、サッカー部

きっと低学年の頃はさくさく仕事をしていたのだろう

何とも手際がいい

私も嘗て主将だったころは...なんて目が細くなったものだ

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整形を実習で回っていたのが彼だが、先生指導の元、シーネを手際よく巻いていた

・・・研修医である私はやったこと無いのに、だ

救急で会った際は学生さんでない。私は「先生」と呼ばせて頂いた

respect and respect

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徐々に鍋が体をなしてきた頃、私もチーズダッカルビの調理に隣の部屋で励む

ZINさんは見た目がどうもチーズダッカルビを好きそうだから、(半分煽りを込めて)作っていた

この時点では、ZINさんが本当に好きで、なんなら自分で作ることも多く、それを肴に一人飲みをしているなどとは知る由もない。なんとなく、適当にそう思って作り始めたからだ

コチュジャンが無い私は豆板醤と甜麺醤で作ったのだが...気付けば回鍋肉になってしまっていた

「辛くて旨味あればいいでしょ」

なんて勢いで味覇、ごま油、紹興酒も使い始めた辺りで気付くべきだった

いつも好きで作る回鍋肉と何も変わらない

そうこうしているうちに鍋も完成系へ

ZINさんも仕事を終えて到着

この時点で20:00、「早く終わった方」と言うが流石にお忙しい

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お酒が大好き、ということで色んなお猪口を持ってきてくださるZINさん

これも写真に収めておけばよかったが...第二回ZINRYU会があった際にすることとしよう

ZINさんという呼称に似合わぬ、小柄でおしとやかな先生

学生さん達ともバカ話をしながら楽しい一時を過ごせました

あんまり学生さんと交えてこうした会をすることって無いだろうが、規模が小さいからこそ今回は出来ました

荘内病院らしくマイペースな感じでした

また来てね学生さんたち!

次は孟宗か、だだちゃ豆の時期に

1年目研修医 佐藤

2018年12月24日

研修医

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