研修医の声

お作法を知る

先日、いとこの結婚式にお呼ばれして行ってきました

結婚式ネタと言うと、2年程前にS先生?だかが書かれていたのを思い出しますね

私、年齢27になりますが、これまで出たことがある結婚式はいとこ2回のみ

地元の友人で今も連絡を取り合っているのもごく僅かで誰も県内にいませんし、その中で結婚した人が居なければ、卒後に大学の友人で結婚したと聞いたのも誰もいません

私の知っている結婚式はいとこの2回分だけ、それも同じお店で同じ場所だけです

ですから私の知っている結婚式とは「田んぼに生まれた生粋の鶴岡人が、グランドエルサンでするもの」と至極偏っています

それ故に、演出や展開なんかも2回目にして既視感満載

だからこそ見える差異の数々を、弟と共に間違い探しのように見つけてはにやつくものでした

いとこ(兄)の時は外人だった神父が日本人、それも自治会長にしか見えない爺さんで、初手で噛まれた時には笑ってはいけない24時の開演かとさえ錯覚した程。(あとあとエルサンの関係者に聞くと神父のグレードがあるそうな...)

しかも人が違えば話す内容も違うってんで、ゴリゴリのキリスト教っぷりに、仏教徒の我々は果たしていいものか?と甚だ疑問に

結婚の儀式であるならば信仰心無くしては実現しえないのでは?

天から見つめるイエス・キリストも、流石にノーを突きつけるのでは?

しかしてどうやら、論点はそこに無いよう。でも、これが流行りと言うなら仕方ない。今のジャパニーズの結婚式のスタンダードなのデス。私が無知なだけでした

このように、見つけたからこそ声に出したくなるもの、見つけても決して声に出してはいけないものも様々なものです

私はあくまでお呼ばれした参加者、第三者としての立ち位置な為気楽に見ていられはしますが、当事者側としてはそんな簡単なものでは無いのでしょう

同様な流れの結婚式をいくら見たことがあるといっても、それを催す側であったり、その親であれば、受け取り方もこみ上げる者も様々だと思います

親目線で見ても、一番目の子の結婚式と二番目の子の結婚式では、全く違う意味があるようです

いつも元気ハツラツにしていた、一個下のバカなクソガキにしか思っていなかったいとこも、その日は立派にしていました

凛とした顔立ちに似合うホワイトスーツに身を包んだその姿には、バカなほど実直で素直である彼の心が投影されているようでした。

といっても・・・笑いを狙えるところは狙えるところで、顔中ケーキまみれにしたり、ドヤ顔を各場面で決めてきたりとキャラ全開

これでもかと言うほどに彼らしい

両親に向けての言葉も自分で考え抜いて選んだ言葉なのでしょう

少ない語彙ながらも、どれも強い言葉で、ストレートに自分の気持ちをぶつけており、その姿に打たれた参加者は少なくなかったと思います

自分の気持ちを、考えを多くの人達の前で、最も伝えたい人に伝える

こういった自己表現が出来る場と言うのは、成人してからは結婚式くらいしかないのではないでしょうか

なんなら私なんかはブログで書きたいことを散々に書き散らしたり、思ったことはすぐに言う性格なので毎日が自己表現の場ではありますが、これまで公衆の場でそうした自己表現をする機会が設けられたのは、小学校4.5年位の2分の1成人式なんかが挙げられます

普通に生きてきた中で、皆の前で自分の気持ちを曝け出す機会なんてのは2回位しかないようです

その中でも、人生で最後とも言うべき自己表現の場が結婚式です

更に言えば、人生で最後に自己表現される場も同様に結婚式なのではないでしょうか

私が思うに、結婚式の意義は子の為と言うよりも親の為の側面の方が強いような印象を受けます。

明確な子育てのゴールと、新たな人生の始まりをお互いの自己表現で以って祝福しあうと同時に、親は祖父母に、子は親に役割が変わることを予感させます。

子は未来を受け入れて、親は過去を受け入れねばならない、と言い換えた方が適切でしょうか。

公然の場における親の為の踏ん切りの機会というニュアンスも強いようです。

こうした子と親の様々な現実との対面の儀を粛々と見つめる、というのが結婚式のお作法なんじゃないですかね

鶴岡のような田舎では、高校卒業してすぐに就職、20代で結婚して子を設け...と、現代社会の晩婚化の潮流を受けていないように思います

「次は順番的におめだの」

という叔父の言葉に、

「次ではねーぞ」

と即答するも、確かにこれが一般的だった時代に生き、一般的な地域に永住する者からすれば当然の一言なのかもしれません

ずっと鶴岡に生きてきた人からすれば、高校を出て地元に就職をして、家庭を築き、孫守りして...の流れはいわば当然。

私も荘内病院を出たらどこに行くかはわかりませんし、弟も山形市。両親には彼らの思う当たり前をさせてあげられそうに無くて、ほんと若干ながら申し訳なさを感じますが、孫守りを鶴岡で出来る日々は遠いどころか全く来ない可能性だってあります。

鶴岡を大分知ってはいますが、田舎者であっても私も現代っ子、場所に縛られない人生を望むものです。

そんな私が選んだのが、この荘内病院。医局のしがらみもなければ卒後の縛りもありません。

・地元民であっても、地元に縛られること無く2年だけ地元に帰ってきたい

・地元民でなくても、しがらみなく自分ファーストに2年過ごしたい

そんな方に大変オススメなのがこの場所

さあ、どうでしょう、荘内病院

1年目研修医 佐藤

PS

結婚式では、竹の露をバカバカ飲んで酔っ払いながら上記のような構成を考えておりました

最初から良い話に見えた人は、きっと私より酔っ払っていることでしょう

身を固めてしまってはやりたいこともできなくなります

ですので、これだけは絶対にやっておきたい

Aqoursのfinal liveないしは、F氏と共にモー娘。ライブに参戦したい

この参戦記を荘内病院ブログ内で書き、アクセス数を稼ぐ

これ以上の親孝行は無いんじゃないですかね

2018年11月19日

研修医

市民公開講座に行ってきました!

先日、中央公民館で行われました荘内病院出前講座「荘内病院版ドクターG」に出てきました!

鈴木副院長がスーパードクター役、私佐藤が演者+外来医師役、聴講者のお二方に患者さん、看護師さん役をして頂いての寸劇と、スーパードクターによるがんにならない為の非常に為になるお話の二本立て!

地元庄内人を謳う私としては、市民に「我、ここにあり」を示すことが出来るまたとないチャンス

この話を鈴木先生に振られた際、私のモチベはクライマックス

バリバリの庄内弁で以って、演じきって見せる...本物の地元民の力を鶴岡の民に見せつけ目を覚まさせてやる、そう意気込んでおりました。・・・誰と戦うわけでもないのに

「鈴木先生、最初から飛ばしてもいいですか」

気合いの入る私自らが副院長に直談判。反面、投げかけられた言葉は

「ダメだよぉぉ、初々しくしなきゃ~こなれた感じはダメだよぉ」

そんなん無理だよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお絶対こなれた感じなりますって・・・

外科回ってるし都合良いと声かけたに違いないぞ先生。

「先生、僕はどうやってもこなれた感じしか出ませんよ。無理ですよ、絶対。人選ミスでは?」

「いやいやぁ。やっぱりね、たどたどしい感じがギャップとなり笑いを生むのだよ」

確かにわからなくもない。ギャップは確かに強い。

しかし、しかしだ。それなら私じゃない方がいいのでは...?

「じゃあこんちゃん先生とかいいんじゃないですか?彼の時はどうだったんですか?」

「彼はよかったよぉ~たどたどしくて。最高だったねぇ」

ほらみろ、、、こんちゃん先生は鬼神、最強なのだ。私では太刀打ちできぬ...

彼の放つ、天然で可愛らしい雰囲気があるからこそ、鬼神たる称号が映えたのだ。

私にそれはない。田んぼの中で生まれ、田んぼの中で育った平民には彼の持つ才覚のいずれも程遠いものなのだから。

「でも先生、僕ならもっと笑いを取れるはずです。最初から飛ばしていきたいです。全力で、庄内弁を使わせてください。」

「いやさぁ、途中からならいいよ。最初から、というのは、、、」

「行きましょう先生、最初から!!」

「じゃあ、地域連携のHさんに聞いてみてく...」

「わかりゃした!!」

かくして大見えを切ったのは、市民公開講座三週間前のことだった。色々資料が机に置いてはあった。

すっかり、しっぽり、記憶から除外されていた。Hさんに聞くなんてのもサラサラ。

「佐藤先生、明日はお願いしますの」

この一言を聞いたのは、市民公開講座前日の救急外来の場。

Hさん、その人だった。

「よくわかんないですけど、方言バリバリな感じで地元な感じで、面白くやりますね!」

「はい」

苦笑いだった。

かくしてやりたい放題を許可されたと解釈した私は、前日に渡された台本を読み込み台本の抜け落ちたところをどうフォローするか、どこで台本外のことを話すか、どこでグダるかを予想しながら当日に備えた。

当日は予想通りに事は進み、私渾身の「てーぺーえー」「入院さねばだめだ」で笑いを頂くことが出来て大満足。

じじばば相手の診療は全く自信が無いが、じじばば相手の営業なら全く持って自信を持つ。

「次はもっと大きいとこでやりましょう」

言ってすぐに後悔したが、せっかくだからもっと面白いことをやってみたいと思うところ...仕事が増えてFに怒られそうですがね

普通だったら雑用で敬遠されるようなものですが、意外とやりたい放題させてくれるのでこの辺はいいですよね。せっかくだったらもっと面白いものにさせてくれると言う寛大さが。

こういう場数を踏んで行けば、日々の診療でのICなんかでも生きてくる...はず

何事も経験ですね

一年目研修医 佐藤

PS,

何故かヘッドマイクと、腰にそれの送信機、動画撮影までされていました。

やるならば事前に教えて貰いたかったですね。もっと仕上げてから来ましたよ。。

動画まで撮られるとなると、どうでしょう、ギャラとかはずんでもらえます...?

・・・なんかまた研修医の癖に調子乗るなって、某先生に怒られそうですね。

笑顔で謝ります、すみません

2018年11月14日

研修医

荘内病院の雰囲気

11月になってしまいましたね!鶴岡のお寿司が大好きな1年目研修医Fuです。

最近は3年目以降の後期研修をどうしようかな~と考えるようになってきました。というのもうれしい悩みなのですが興味のある科が多く、1つに決めきれないという問題が。例えばA科にもB科にも同じくらい興味がある場合、現状の制度だとどちらか1つにしなければならないですが、もしA科を選んだらB科の分野ができなくなるじゃないかと考えてしまうと一向に決めきれない...。

さすがにA科もB科も全部するのはできないですが、例えばA科のこの領域+B科のこの領域というように分野を渡ってできるようなフレキシブル制度が確立されればとってもいいのになあと思ったりもします。

といっても働く環境で一番大事なのは一緒に働く人たちとの良好なコミュニケーションだと思っているので、A科にするかB科にするかは、最終的にはその科の雰囲気で決めたいと考えています。

ところで荘内病院の雰囲気についてですが、とてもいいことをお話したいと思います。

すべての職種の方々が優しい人たちばかりで、廊下をすれ違うたびに「おはようございます」「おつかれさまです」が飛び交うので、階段を歩くときは下を向いている暇がありません。常に顔をあげて挨拶する態勢をつくっています。研修ではどの科のローテーションを回ってもものすごく親切にしてくれます。毎日ストレスフリーで研修医が必要とする症例、手技はしっかり学べる上、福利厚生もしっかりしていて最高だと思います。来年はたくさんの後輩ができるので、私もたくさん教えられるように勉強している毎日です。

それではまた!B'z聴いて寝ます。

2018年11月10日

研修医

徳田 安春先生 来院!!

研修医K先生もブログに書いてくれていましたが、

今年も群星沖縄臨床研修センター長 徳田安春先生

当院にいらしてくださいました。

当院研修医と日本海総合病院の研修医の先生方も参加した、

研修医特別講座をしていただきました。

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講義終了後には、懇親会もあり(その様子は研修医ブログにて)

1日を通してとても有意義な時間を過ごさせていただきました。

日本海総合病院 研修医の先生方、先日は当院まで足を運んでいただき

ありがとうございました。

学生時代、当院にて実習をされた先生方もいらっしゃりとても懐かしく、

また医師として頑張っている姿が印象的でした。

最後になりましたが徳田先生、今年も沖縄からと大変遠いところ当院へ

来院していただき、また講義をしていただき大変ありがとうございました。

またぜひ来年もお目にかかれる日を心待ちにしております

本当にありがとうございました。

2018年11月05日

ドクターG・徳田安春先生来院

(画像等はきっと、某臨床研修秘書さんが載せてくれることでしょう)

昨日11/2、あのNHK番組ドクターGで有名な徳田安春先生が荘内病院にいらっしゃいました!

鶴岡の開業医の先生と徳田先生が一年先輩後輩の関係らしく、その繋がりでここ何年か来て頂いているそうです。

とかくご高名な方で、そんな先生の前で我々荘内病院の1年目研修医2人がプレゼンをして、それをネタに講義されると言うのだから戦々恐々

もし怖い先生で毎回「これどういう意味?」なんて突っ込まれたらどうしよう、ネタ放り込んで滑ったらどうしよう...と外科研修始まってすぐから偉く頭を悩ませながらスライド作りに励んでいました。

A先生からは「もっと硬く」「遊びが多い」と何度も指摘されながらスライド調整し、「やはり硬派な先生だから、A先生もその路線で仕上げたいに違いない」と、調整しながら突っ込まれるであろう展開も予想しながらメタを張り

徳田先生の最新著書に「症例発表は全てわかり切った上で言うからよろしくない」「時系列順がいい」「自分の気持ちをあまり出さない方がいい」なんてのを見つけて、ゴリゴリに寄せて行こう、と

無駄に気を遣ってスライドの順序を拘り、原稿も真面目に行くverと笑いを取りに行くverの二つを用意して、当日に臨みました

少し喋ってみて気付きました、めちゃくちゃいいおじさんなんだ、って

総合診療の技術で高名になられたというのもあるとは思いますが、性格がとっても優しく話のつくりも話の仕方も上手い方。「他人とのつながりを大事にしたい」とおっしゃられるように、他人から慕われること間違いなしの人柄の方でした。

話をしていても相手の目はしっかり目を見るし、間の取り方も上手く話し方もゆっくり確かだから相手に自分の方を向かせる技術が高く、膨大な知識量からお話されますが相手を置き去りにすることはありません。「必ず聞かせる話」をしてくれます。

それ故にツッコミをしてプレゼン者を苛めるのではなく、聴衆を含めて「皆一緒に考える」をモットーとしており、ただの有名な総合診療医の先生なんかじゃなく、教育者としての先生でした。

沖縄出身というのもあるのでしょうか、纏う雰囲気さえも独特なものを感じましたし不思議な感じがしました。

さて、実際の講義の時間はと言うと、プレゼンパートと、身体所見パート。

プレゼンパートでは、徳田先生は何の打ち合わせも無しに私のプレゼンの流れを、中身を見ずとも読み切り、更にはスライドの空白さえも読み切って即興のリアルドクターGを展開

私のスライドがどんどん育って行くのを実感しました

18分で話終わる予定のスライドを題材に、途中途中で止めてレクチャーを挟みながら100分の講義にまでして頂き、私も先生と掛け合いをしながら参加することが出来て非常に有意義な時間を過ごすことができました。

発表の時間を共に過ごすことが出来た、と言うのは何よりも貴重な経験。

スライド作っている際は半ばいやいやになってはいましたが、これだけの貴重な経験が見返りとなってくるならば私の時間なんて安いもの、あまりに大きな見返りです。

先生には「劇場型」という表現を用いてお褒め頂きましたが、表現力豊かな先生です。心の内に様々あるでしょうが、上手いこと言って頂きました。それでもありがたいものです。

先生の凄さを体感すると同時に、私の知識不足を痛感させられましたから、お家に帰ってすぐに徳田先生の本をポチりました。

来週からは念願かない救急研修です。徳田先生の本を片手に、荘内病院一の話術を誇る救急おじさんの元で勉強をしてきます

一年目研修医 佐藤

PS.

あい変わらずここからが本題です。勉強会の後にありますは徳田先生、岡田先生、荘内病院勢での懇親会。

A先生の計らいでの「フルマッチボーナス」も兼ねて、鶴岡で1、2を争う大人の会食のお店に連れていって頂きました。

「何頼んでもいいよ」

と言うことで、私が大好きなくどき上手を。大吟醸を頂きました。

相変わらずめちゃくちゃ上手い。甘目でスッキリ。どんな料理にも漠然と合いますから。

小さい頃父に「ほれ、梨の味すっぞ~」って飲まされたのがくどき上手で、当時はアルコールくささで「うえっ」と言いながらも、確かに果実の風味がするなと思っていましたが、今では完全にお米のジュースにしか思えないほどに慣れてしまっています。小さい頃の教育は根強い、くどき上手はいつだって魅力的。

さて、そろそろ秋のお酒も出切ったところでしょうか。シャッター街に繰り出さねばなりません。

一通り飲み終わった後、若手の先生と共に〆のラーメンるうすとへ。ご馳走様でした!

若手の先生方と院内で雑談する機会はあれど、飲みに行くなんてことはあまり無いものですから...じっくり話してみてわかりました、飲みに行きたいですね。

しかし、私達研修医も義務的行事も多くなかなか完全に暇な日で合わせるのが難しいもの。

外科、整形、小児は若い先生いっぱいいますからたくさん声かけたいところですが...どれも忙しい科ばかりですからね。

何とかして勢いと活気を、娯楽が少ない鶴岡には居酒屋という総合テーマ―パークが乱立していますから、まだまだ面白い時間を過ごせる場所があるはずです。

かくいう私は今日から山形市の勉強会に出ねばなりません。

これまたご高名な総合診療の先生が来るようですが...強制行事というのが何とも乗り切れませんね 苦笑

二日酔いがまだありますので、気を付けて行ってまいりたいところです。

2018年11月03日

研修医

レジナビ仙台①「レジナビ編」

本日レジナビ仙台に行ってきました!

荘内病院の布陣としては、臨床研修委員会から指導医の先生、総務の方に加え、鬼神・こんちゃん先生(鬼神の由来は春ごろの過去記事参照)と福元、私で臨みました。

レジナビ仙台は今年初、ということで勝手が誰も分からずでしたが、思いのほか多くの来場者が会場に訪れました。

ここに書くのはどうかとは思いますが...うちの病院はこのイベントを大分舐めていました 苦笑

過去にも同様なイベントがありましたが、全然人が集まらなかったようで、それがひとたび「レジナビ」を冠してこんな人が集まるとも思ってませんでしたし行かなくていいとも...

ただでさえうちの病院は、山形大学の学生さんからも新潟大学の学生さんからも認知されていなくて、東京レジナビや九州レジナビで興味を持っていただいた学生さんが実際に見学に訪れてくれて、現実的にいい病院だと知って貰えることで選んでもらうことが多かったのに、山形、新潟大に加え東北の多くの学生さんが訪れる仙台レジナビなんてまさにメインターゲットに知って貰えるチャンスなのに...

どれだけの人数が、どんな学年の人たちが仙台レジナビに訪れるかのリサーチはすべきでしたね。この辺も市役所仕事、って感じなんですかね 苦笑

忙殺されていた昨週に甘えず、レジナビ対策を講ずるべきでした。正直今回は悔しいです。

といっても、いくら気合いを入れても準備をしても効果が出るかはわかりませんが...

とかく全体を見回していると、元より有名なブランドがある病院や、人が集まっていることでその口コミで人気になっている病院なんかが人気なようです。

それもその筈、今回のイベントは4年生が中心で、まだ実習にもろくに出ていませんから現実的な話よりも良いと聞くところに人が集まるもの。それ故にいくらアピールしようにもなかなか具体的なイメージが出来ていないようでした。

しかして、5年生もまずまずいて、お話を聞いてくれた子達は4年生よりは熱心に聞いてくれましたね。

うちみたいなブランド価値も無ければ、最先端の治療をしている科も多くは無く、回れる科も充実していない研修病院の話を良い噂も何も無しに聞きたいと思うことは普通は無いでしょうが、研修医が習得すべき手技・技術・症例数、指導医の先生方の心の寛大さ、福利厚生、フレキシブルさの4つが揃っているというのは正直なかなかありません。素直に推せます。

一般的には人が多い人気病院ならば手技の取り合いに発展し、ブランド病院ならば後期研修医に指導が集中したり、福利厚生も良く無くても人が集まれば、研修前に科を決めねばならず決めたら最後変えられないところもあったりするものです。勿論その限りではありませんが。そ

こうした研修をするとなった際の現実的な視点でどれだけ研修医寄りの環境が揃っているか、というのは実地に体験してみなければわかりませんし、現実的な物事を語れる病院と言うのはオトナの事情もありそれほど多くはないでしょう。私達は気にしないので全部言ってしまいますがね。

願うことなら、我々がした超が付くほど現実的な話を聞いた学生さん達が一度見学なり、実習なりで訪れてくれて、面接はしないまでも「荘内病院とかいう、やたら穴場なところがあるらしい」と噂してくれれば...

新潟大学と山形大学の学生さんには是非とも来てもらいたいですね。

日本3位の福利厚生の力を存分に発揮させて貰いたいです。噂によれば某新潟から実習で来てくれた学生さんのお蔭でうちの評判が上がっているとかいないとか...

新潟大学との繋がりは非常に強い病院ですから、是非とも実習でうちを選んでもらいたいものです。

今年フルマッチになった理由が体感できることでしょう

いっぱいおしゃべりして疲れてしまいましたが、明日も朝が早く胃全摘の鈎引きです。

早く寝なきゃいけませんね

1年目研修医 佐藤

PS:

ここからが本題です。

やっぱりレジナビは他を見るのが面白い!!

   私らのブースの右隣は日本海病院

ポスターに貼ってあったのはおおよそ2年くらい前の研修医の先生方

私が実習に行った時お世話になった先生や、大学にいらした先生なんかもいてちょっと面白い。

山形ブースが活気づいている最中、人が来ずにぐーたらしていた私。

こんちゃん先生が客引き頑張って、連れてきた子に丁寧に説明している様を見て、「これぞ鬼神」だなと感心していていると、軽妙な口調での説明が聞こえてくる。それが、

   左隣の米沢市立病院

ここもスペックは高いのに何故か人が集まらない

うちみたいに科は充実していませんが、症例独り占めを合言葉に「やらせてもらえる研修」をウリに

私の同期もいたので聞くと「大学への逆たすき、それも三か月以内なら給料は米沢持ち」なんて言いますから、「それをもっと売り出せ!!!!」とオススメしてきました

・・・強力なライバルです

他の県内の病院はどうなんですかね、逆たすき。これ出来たら市中病院の旨味がマシマシ、大学も大学アピールできてwin-winなような気がしますが

   問面の岩手病院群は強烈な印象

オール岩手で、岩手の全病院?なんでしょうか、ほとんどがたすき掛けの対象になっていることを推していました。

そんなんしたら県内病院のいいところスタンプラリーが実現しそうです。

その制度やら、美味しくないところはどこかまでは詮索してませんが、大分練られた戦術です。

客引き専門の人がいて、その人の話も洗練されていましたから。あれぐらいしなきゃ人は呼べませんよね。

どこかの私立なんかだと専門のスカウトを雇っているらしいですから。

本当に人が欲しいなら、あれぐらいしなきゃたとえ学生であっても誠意が伝わりませんよね。

医師不足に嘆く県だからこそ、相応の勧誘の強さがありました。

レジナビ序盤でぐるりと回ると、目につくのはド派手なポスター

   ネットでも話題の、今最も勢いのある獨協医科大学

ホームページが、ヤバいんです

獨協医科大学リンク

めちゃくちゃ凝ってますよね?

過去にドクターGに出演された荘内病院にいらした研修医の先生もここだったり、整形の先生でここ出身の方がいたりと何かと縁がある獨協医科大学

ポスターが面白くて近くにいた先生と交流してみると、話も関西弁でキレッキレ

誰かわからず、バカ話をしていましたが、今になって調べると主任センター長で、精神科の教授先生

なんとも恐れ多いことを...

ホームページの為にデザイナーさんを雇ったようで、その方ともお話させて頂いたんですがこれまた話がうまい方。

交流楽しかったです。

せっかくだからと記念品ということでもらっちゃいました

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DOKKYOフリスク、とDOKKYOリストバンド

ええ、最後までつけていましたとも。

ちなみにこのリストバンド、先端はUSB端子になっており、病院資料が入っているUSBメモリとなっています。

「いっぱいもってくのバカくさいやろ?うちはこれだけや」

ハイセンスすぎて何も言えませんでした...

発想も器も極まってますから、フルマッチも当然ですよね。。

あとがきでひたすら他を推してしまいましたが、これも芸風と言うことで鶴岡市の方々許して下さい。

日本海も米沢もやっぱり強いですから、差別化を図るためのしっかりとした現実的な情報も伝える為の情報収集をしました、とでも自己擁護しておきますかね。

せっかく来たんだから楽しまなきゃ損ですからね、気付けばDOKKYOファンです。

来週あたりにレジナビ仙台②ぼくらの日常編をお送りします。

2018年10月28日

研修医

「先生、のーっていったよの?」

今日から卓球のプロリーグ「Tリーグ」が開幕しましたね!

BSテレ東で生中継していましたが、皆さんチェックしましたでしょうか?

卓球大好きな私は、晩御飯を食堂で食べながら見ていました。

あまり晩御飯を病院で食べるというのはこれまでしてこなかったのですが、現在回っているのが外科というのもあり、いつもより帰るのが遅め。

忙しくも充実した毎日を過ごさせて頂いています。

外科と言えば手術ばかりのイメージがありますが、術後管理もセットで付いてきますし、化学療法や緩和ケアなども合間を縫って行います。

ダイナミックに患者さんの状態が動くとなれば、細かく情報を集めることが求められますし、化学療法や緩和ケアともなれば患者さんとお話をすることで得られる情報の価値も非常に高くなります。

外科では指導してくれる先生が口を酸っぱくして、「考えることはどうでもいい。たくさん患者さんとお話してこい」とおしりを叩いてくださるよう、お話の重要性が説かれます。

しかして手広くこなすと言うことは、患者さんの数も多く入れ替わり立ち代わりもまた激しいです。

全員と時間をかけて話すのは難しいわけで、必要十分な内容のお話をすることを求められます。

先生にいっぱいお話をして来いと言われたけれど...私も鶴岡出身、地元の人達と雑談し始めたら1時間くらい余裕で続けられてしまいます。患者さんが20人いれば20時間...朝回診始めたら翌日になってしまうペースですね。

学生時代、大学の実習で振って貰った患者さんが酒田出身の方で、朝・夕それぞれ1時間程度雑談してたりもしたくらいですから。。

その結果そのお部屋の患者さんみんなと仲良くなって、皆で窓際に座って駄弁ってたら「ふんぞり返って大声出している学生がいる」って言いがかりを看護師さんにつけられ、それが研修医経由で私に伝わり、その話を患者さんにそのまま伝えて「ありえない笑」と皆で余計笑ったなんて経緯があるほどですから。

看護師さんに嫉妬されるほどの雑談力があると、そこで確信しましたね。(学生実習が暇で時間があったのもありますが)

しかしてそれから収集できた情報も多く、実りのある実習だったわけですが。

ですからなるたけ患者さんと雑談するのは最小限にしないと、私も止まらなくなってしまうので、チームの受け持ち患者さんの人数を見て外科研修中は自重していたんですよ。

最低限必要な情報だけ集めるように、と。

でもダメなんですよね、方言使うじいちゃんばあちゃんを見ると。どうも可愛くて。

いつもじじばば相手にするように方言使って話を合わせにいくわけです。

でも長くならないよう、程々に切り上げるようにはしていたんですが、今日患者さんに言われたんです。

「先生、のーっていったよの?」

ええ、ネイティブですとも。山一つ越えたら海、そんな田んぼの中で生まれ育ちましたから。

語尾だけに非ず、語彙力もネイティブそのものです。

「先生、庄内弁うまいよの。」

ええ、じじばばがバリバリの訛りニストですから。

スピーキングは得意です。

「・・・ぷぷぷ」「・・・くすくす」「ネイティブだの」

どうも看護師さんから小声で聞こえてくることが多いようです。

全く私をバカにしている、何度も言うがネイティブなのだから

私が負けるとするならば、余目、櫛引、羽黒、温海クラスの方言使いくらいですよ。

市内出身でエスモ、ジャスコ、ダイエー常連組よりかはネイティブでしょう。

私は瀬尾商店、五十嵐酒店常連でした。

患者さんにわかりやすいように、受けが良いように使いますよ、庄内弁

「お母さんにお世話になって...」

何の脈絡もなく飛んでくるこの一言。

お姉さん方、うちの母がすみません。僭越ながら指導させて頂いたことがあるかと思います。

今では電子カルテもろくに使いこなせないので、立場が逆転しているかと思います。これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。

ここ数日、こんなくだりがリフレインする外科研修。

鶴岡出身者で、バリバリ訛っている人がここを回ると言うのも珍しいからでしょうか。

といっても、普通に話す分には訛りはあんまり出ませんよ、多分。相手がじじばばばっかりなのだからしょうがない!

しかして、地元民が珍しいというのも悲しい話。鶴南からもっと医学部入って、皆ここに戻ってきましょうよ、、、もっと勉強してもらいたい。ろくに勉強していない私が言うのもあれですがね。

さて、明日・明後日と外科ながらに手術の予定がありません。来週も様々な兼ね合いがあって少ないようです。

緊急が入ればあるのでしょうが、、、それを願うとも言うのも鶴岡を想う人間としてどうなのでしょう。

願うことなら緊急があって欲しくは無いですが、暇を望むというのは立場上芳しくもないところでしょうか。

時間が許すなら、明日は昼間からだらだら患者さんとお話でもしに行きましょうかね。

しかして時間があるならば巻きで仕事を終わらせて晩御飯どきに帰って、お酒を...

おっと、院外ピッチに「勉強しろ」とお叱りの電話が来そうですね。

その辺りも様子見ながらオンオフして、外科研修を楽しみたいと思います!

1年目研修医 佐藤

2018年10月24日

研修医

祝フルマッチ!

今年のマッチング結果が出ましたね!

なんと、荘内病院!!!

今年は、フルマッチです!!!!!!!!

やりましたね!!!!!!!!!!!!!!

それも山形県内でフルマッチしている病院では唯一であろう圧倒的diversity

県内の他の研修病院は山形大学卒が半分はいるのが当たり前でしょうが、今年は山大からは1人、他は全部他大です!

なかなか山大の学生さんへのアピールがし辛い環境ではありますが、しっかりアピールすることが出来れば選んでくれる人がいる病院であるということですね

嬉しいものです!

といってもフルマッチした学生さん皆がうちを第一志望にしてくれたかといえばそうでもないでしょう。

であっても、結果的に来てくれることが決まった、と言うのは非常にうれしい限りです。

今年中により良い研修環境を整え、いっぱい勉強して、所謂デキレジとして仕上がっている状況で皆を迎えてあげたいですね!

その為にも、フルマッチした皆には国家試験に絶対合格して来年うちにきて欲しいものです。

私としても正直なところ、荘内病院での研修で一番したいことは、手技をいっぱいしたいとか、待遇がいいからいっぱい稼ぎたいとかそういうのでなく、荘内病院の研修医を増やす為の活動をし、行く行くはフルマッチにして鶴岡市に貢献すること、だったので中間発表で4人と出た瞬間にもう一年目でほぼ達成してしまって絶賛燃え尽き症候群でしたが...

フルマッチが決まった直後から、Aラインが一発で上手くいくは、気持ちが開けるはもうやる気に満ち満ちています

Aラインなんてトータルの成功率30%、一発成功率10%未満ですから、これは何か降りてきてますよ

後輩の為に残り一年間頑張る、その中でもう一年フルマッチさせて更に後輩の環境を良くして上げるのがモチベーションになってきましたね

人がいれば出来る研修の中身も大きく変わってくるでしょう。

市が(きっと)予算も付けてくれるでしょうし、ER講座のバリエーションも増えるでしょうし、救急の立ち回りも、勉強会のしやすさも、日常診療の中での学びの共有も、何から何まで楽しくなりそうです。

後輩がたくさんいる来年に、どれだけ面白いことが出来るか

これだけ楽しく研修させて頂けているのだから、この楽しみを後輩が享受できるよう如何に指南するか

この辺りが課題になってくるでしょうか。

来年一年間で荘内病院をもっと、もっと盛り立てられるようなアイデアを今の内から考えますよ!

といっても、最近えらいハードワークでなかなか時間がありませんが、、、

そんなことはどうでもいい、最高に幸せですよ!!

今日は祝杯を挙げるぞ、、、、と思ったのですが、徳田先生講義の為の資料作りで先ほどまで病院にいました。

早く祝杯を挙げたいのですが、ノロ罹患してからは外科の先生から断酒宣告をされています。

それ故に、合法的に断酒を止めれるイベントを企画する予定です。

後から連絡差し上げますが、フルマッチ記念懇親会を開催企画中です。

出来たらいいけど、なかなか難しいですかね...

・・・ただ飲みたいだけと言われれば、それまでなのですが

一年目研修医 佐藤

2018年10月19日

研修医

主訴:発熱、腹痛、水様下痢

―――連休明け

一時間置きのdiarrhea, 微熱もまだあり、何かにヒットしたのが濃厚になってくる。腹痛が痛い。

果たして何が原因なのやら、至って安全と言われる馬刺し位しか生ものは検討が付かない。

ひとまずS先生に電話してみよう。

「これは大変だね。無理しないで。救外来る?」

救外という単語が出るのは想定外、もしや思ったより大事なのか...?嘔吐は無いし、口から経口摂取出来ているから脱水も無い。点滴もいらないし、何より選定医療費適用な気がしてならない。

とりあえずこの日は様子を見て自宅療養をしてみた。

―――翌日

熱は落ち着いてきているが、これまでに無い頻度のdiarrheaに面を食らう。朝3時から1時間置きともなれば夜も寝れない。いくら経口摂取できていると言えどもこれはエマージェンシー―――緊急事態だ。

症状のpeakがいつかと言われれば、まさに今だ。原因菌もさっぱり見当がつかない。

脱水は無いように水は取れてはいるが、現病歴は十二分に救外に罹るに相応しい。

再びS先生にお電話を

「救外に来るように」

「わかりました」と二つ返事。

ノータイムで病院に...とはいけません。全身ピンクスウェットでは職質されたことがあるんでした。お着替えお着替え。

待合で呼ばれるのを待っていると外科のO先生が。

点滴必要だったら14ゲージで。早く連絡するように。

うわあああああああああああああああああすみませんすみませんすみませんすみません

点滴、注射は天敵中の天敵です。刺されるのが嫌だから、刺すのも嫌いです。

伊達に小1の時、自家中毒でも点滴を固辞して小児外来2時間逃げ回っていませんよ。めっちゃ嫌いです。(その甲斐あってか翌年持久走2位なりましたけどね。)

せめて22ゲージで。。。。

注射に縮み上がっている内に時間は経っていたようで。

「大丈夫?」

と初期対応して下さったのが救外のお偉い看護師さん。例に漏れず母の知り合いに加えて同郷。神経内科回っている時に色々教えて頂きました。

「お願い痛くしないで、、、、」

私の悲痛な叫びを聞き入れて、「私も昔は痛くて逃げ回ったんですよ」

これは期待できる、これは無痛点滴、無痛採血か...?

私は信用します、ベテランナースは痛くない

私は信用します、ベテランナースはとっても優しい

私は信用します、ベテランナースは白衣を来ている大天使様

そんな私を氷の世界に導く一言、

脱水で血管見えないねぇ、、、

私は耳を疑った、なぜなら私は脱水では間違いなく、ない

確かに症状から、血管が見えないのは脱水が原因と考えるのが普通とは思う。私はdiarrheaが止まらない、だが嘔吐は一切ないのだから経口摂取は十分に出来ている。

出したら出した分以上にスポドリ飲んでいましたから。

故に血管が見えないのは脱水のせいではない。本当の理由は、

「鶴岡の旬の食べ物に舌鼓を打ち続けた半年間の成果が私の右腕に顕著に出ている為、血管が出てこなくなった」

わけです。端的に言えば

「肥えただけ」

です。

肥えて見えないのを、ベテランナースはとっても優しいからぼかして脱水のせいにしてくれたのです。

大丈夫です、私は肥えてると言われても微塵も嫌味に感じません。

なんなら、ずっと注射怖がってますから、それで血管がビビッているのもあるわけです。

結果的にしっかり血管が見える、しっかり刺されると痛いところに、しっかり刺して頂きました。白衣で無くてピンクスクラブだったのだからしょうがない、痛くないのは白衣を着ている時だけです。

私が刺す立場でも全力でごめんなさいと思いながら刺すところですから、刺される痛みを感じながら今まで刺してごめんなさいと患者さんに謝り続けるハルトマン90分。

点滴刺されて心労激しいのも束の間に、続く非情な宣告「筋肉注射」

「なーんだ、上腕か」B肝をイメージしながら、「はいはいー」と余裕を見せていると、

「じゃあおしり出して」

ええええええええええええええええええええええええええ私腕にしかされたことないよー

いつ刺されるかわからない圧倒的不安、そしておしり、おしり、おしり

「お母さんより年上だから、、、許してね」

わけわかんないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

どういう意図なのか、何を許すのかわかんないよおおおおおおおおおお

若い子よりはおばちゃんに介抱された方がいいのか、よくないのか、、、?

「何事も、経験だからさ」

・・・・・・まあね。いいよ、この際一回くらい刺されてみても。

「おしりの方が、痛くないからさ。」

・・・え、そうなの?

実際、刺されるのは一瞬で、採血なんかよりも針が細かったのでしょう。

そんな痛くなくて、変な汗もすーっと引く。

しかして処置をされる度に一喜一憂させられて患者さんも大変だ。お腹も痛くてdiarrhea、それに腕だおしりだ刺されていたらなかなか落ち着く時間も無い。心を落ち着かせるためにも、たまーに声かけして貰えるだけでも安心できる気がする。

周りの音も妙に気になる。CPA、ドクターヘリ、心静止...私はACLSを終えてはいなかったようです

こんな忙しい時に本当にすみません。。。

喧騒が少し止む。

「よぉ先生、大丈夫か。これ採血結果だ!」

おお、SG先生だ。パワフルで会うだけで元気になれる。やはり荘内病院救急の顔ですね。

「どうだ、大体みんなこの点滴するとよくなるんだ」

確かに、外液、ビタミン、吐き気止めとこれは良くなる要素満載のレシピ。

だが私は言えていない、意外と栄養取れていて、意外と飲めていることを...だが無邪気な先生の顔に泥を塗る分けにはいかない。

「私なんかに高級な点滴を入れて貰って、、、、非常に有難いです。」

心の底から出てきた、素直な気持ちだった。

それからは、疑われる疾患をご教示頂いたり、様々レクチャーをして頂く。

お話上手くて、来月救急回るのが尚更楽しみに。

一通り見て頂いて、臨床診断して頂き今週の戦力外通告が確定...

大したことないと思っていた私も、CRP6.0を見て白旗を挙げました。病棟仕事でこんな上がってたら私はてんやわんやですもん。

志望科は来週までお預けのようですね。外科の先生方ご迷惑をおかけしてすみません。

この日を境にして徐々に快方に向かい始めました。先生に診てもらうというのも精神的にも身体的にも一番の処方箋なのかもしれませんね。O先生の白衣の姿に、F氏のマスク越しの煽り顔を見たところでどこか心も安らぎました。

今年の1年目が2人とも、荘内病院のお世話になってしまうという、リアルに患者さんの気持ちに立って考える経験をしてしまいましたが、気をかけて頂くと言うのは何より心も体も満たされます。

内科を回ってた時に、透析導入に際して「学生さんにもらったの」と患者さんが笑顔で見せてくれた手作りの透析患者さんへの食材の説明書き。

形に残らないものでさえ大きく心に残るのに、形に残る物を頂いたりしたら心に頭により残るでしょう。

こうした形の無いものから、あるものまで気遣いというのは様々あります。

同質の気遣いであってもそれがどれだけ響くかというのは、患者さん次第です。

つまりは、患者さんが満足できるような気遣いは決して手間がかかるようなこととは限らないというわけです。

この意味では患者さんが満足いくような気遣いをする為には、その患者さんのことを十分に理解してあげることが必要でしょう。

別に何度も足を運んだり、長々話を聞いてあげることだけが最上の気遣いとも限らないのです。

激務の中でも、ちょっとした一言、ちょっとした気づき1つで満足させてあげることが出来るのかもしれません。

少なからず神経内科を回っている際に、退院なさる患者さんが主幹さんに一声かけられるだけで大きく表情が和らぐ姿を見ていて、そう実感しました。

注射を私がされる際も、多少笑わせて貰った方が心持ち楽でしたし。

ベテランナースにこそ熟練したコミュニケーションスキルあり

偉くてしゃきしゃきしているおばちゃんを見ると縮み上がってしまう今時の学生さんを見てると、もったいないなと思いますよ。

上の人にこそ無駄絡みすべし、そっちの方が面白い!

・・・おしりは出すのはもうこりごりですが

1年目研修医 佐藤

2018年10月13日

研修医

ACLSは終わらない

シルバーウィークが終わり、ついに念願かなって外科研修の週に。

学生時代回った時は死ぬほど忙しく心も体も疲弊しながらも、その忙しさに満たされていたような気がする。

身勝手ながら先生方の愛も感じ、優しい世界がそこにあった。

さて、実際の私はどうだろうか。

体は疲弊し、忙しさの微塵も感じない毎日に心は疲弊してくる。

むしろ何かしていたい、働きたいと切に願いながらも平日真昼間から公舎でブログを書いている。

外科を回っているはずの私の身に、何があったのか。

―――10月初めの3連休

私は山形市にACLS取得の為泊まり込みで2日間の講習を受けていた。

来月救急を回るし、この時期に持っていないのは不味いと思い立ったのだ。

山形市というのもあり、周りを見渡すと見覚えのある顔ばかり。一言も行くと声をかけていないのにも関わらず、時期を合わせたかのように卒業旅行を共にしたRyunen`sの面々まで。

久しぶりにポリクリ気分で講習を受け、楽しく過ごすことが出来た。

初日はかなりハード、CPRを何度したかわからない。8時間の講習を受けた時には全身気だるさを覚え、早く宿でぐったりしたい気分。

だがそんなことを許さない。「飲み行くぞ」と例の面々からのお声がけ。

翌日テストだし少し勉強を、、、とも思ったが呼ばれたらしょうがない、少しだけと顔を出す。

二日酔いでACLSをサボった同期とも再会し、相も変わらずバカみたいなメンバーとバカみたいな話に華が咲く。とも思えば、結婚だの妊娠だのといい話もちらほらあれば、悪い話もちらほらと。

久しく話さねばそれだけ面白い話があるものです。

美味しい肴がわんさかあれば、お酒もそれだけ進みますが...流石に自重して速めに切り上げ。残りの彼らは...場所を変えて「ギャル」が居るお店にいったようですがどうだったのでしょう。

その日は早く体を休めました。

――――翌日

二日酔いが酷い。そんなに飲んでいないのに、頭が痛くてボーっとする。

明らかに二日酔いっぽいのだが、時間が経っても倦怠感が抜けやしない。

コンディション最悪の中でのACLS二日目。メガコード実習がなかなかに苦痛だったが、気合いで乗り越える。テストも何となく適当に解いて合格したみたいだ。

首筋の熱さは熱っぽい時のそれ。スマートウォッチが指し示す心拍数も常に100越え。

「終わったしこれから何かするか」

と甘い誘いもあったのだが、明らかにvitalが怪しい。

そして命がけの月山ドライブの幕開け。真冬の月山より、全身倦怠感時の月山の方が怖いみたい。

命からがら辿りついた官舎で待っていたのは、BT 38.1 ℃とお疲れ様です。

そこから始まる怒涛の水様下痢ラッシュ。

その時の私は、馬刺しに当たったのかな、ちょっと疲れちゃったのかなくらいの認識しかなかった。

それより翌日七時半病棟に起きれるかどうかの方が不安だった。

軽視していたのだ、私の症状を。この身にとんでもないことが起きているとは、私は知る由もなかったのだから。

一年目研修医 佐藤

2018年10月12日

研修医

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