研修医の声

現代っ子とコミュニケーション

若者であふれかえり、若者が下から上を突き上げて活気ある病院にしたい

新院長が医局の歓送迎会の挨拶で話していた一節

荘内病院の栄枯盛衰を見てきた院長が荘内病院のかつての輝きを取り戻す為に何が必要か考えた上で、本当に必要だと強く訴えていたのが印象的ですね

元々臨床研修委員会の委員長を務めて、研修医の為に何が出来るかを考えて下さってたのもあり、研修医、しいては若手寄りの考え方をお持ちで、私達も非常に良くして貰っています

研修医、若手も含め自分が出来ることを探して上級医に積極的にアプローチをかけ、それがそのまま通ることも多い病院ですから、そういった教育的な姿勢が今後も加速していくとなると若手にとってはこれ以上ないこと

残り一年ではありますが、一緒に病院を盛り上げていきたいと思うところですね!

さて、全国的に見て研修医のあるべき姿が見直されている風潮があります

昔みたいな奴隷制度では無く、研修医であってもQOLを重視しながら教育的である病院も増え、そういった病院に人が集まる傾向にあるようです

それ故に研修医が選ばれるのではなく選ぶ立場である側面が強く、医局も選ばれる時代であり、あまり過激な勧誘も出来ずにいるところも多いようです

嫌なことから逃げることを当たり前だとする風潮は平成っ子には当たり前、にもかかわらず縦割り社会かつ横割り社会であるこの業界においては、同期・上司とも深い関係性を築くことが求められてしまう。

希薄な関係性しか築けないタイプ、すなはち飲みニュケーションからは程遠い人間性は溶け込むのも難しいことでしょう。

病院全体として活気ある、勢いのある病院は未だに多職種間でのイベントが開催され、お互いがお互いに踏み込んだ関係となることで仕事間での円滑なコミュニケーションを可能としています。

勿論無理矢理そういったイベントをし、義務にしていては現代っ子は敬遠していきます。

また、現代っ子は上司の武勇伝を忌み嫌います。

よくいいますよね、「あの頃は~」「バブルの頃は~」なんて語ってはダメだと。

そういった話をされた際現代っ子でも「食いついてくる」のと、「食いついてこない」のと二種類がいるでしょう。

私は前者ですし、今の荘内病院の基幹研修医は皆前者です。

「食いつくタイプ」は基本的に「どういうことですか?」と話を掘っていきます。これに対し明確な説明や答えをされれば、ただの武勇伝ではありません。それは症例発表ばりの「勉強になる話」であったり、「人格を知る上での問診」であります。

となれば上司の武勇伝の裏側を掘り下げることとなり、もしかしたら上司にとっては恥ずかしい話になるやもしれません。そういったところまで踏み込めれば、その上司をよりよく理解でき、普段のアドバイスや説教の意味をその人間のバックグラウンドから再考察してより深いところで理解することが出来ますよね。

腹を割って話すことが出来れば、他の人間の言う噂なんて全く持って浅はかであると分かりますからね。それこそ、「食いついてこない」なんて浅はかですよ。

要は「自分とは違う時代の人間のことは理解できない」とその人間とのコミュニケーションに関して自ら白旗を上げているわけですから。過激に言えば「コミュ障です」と自己紹介しているだけです。

こう書けば、人の話を聞けない、聞く気が無いってもったいないですよ。

若者であふれかえり、若者が下から上を突き上げて活気ある病院にしたい

誰とでもとりあえず話してみて、とりあえず仲良くなろうとしてみる今の荘内病院研修医陣は、院長の目標に沿う為に出来ることは大きく二つあると思います。

一つはいっぱい勉強して、恐れずいってみること。

皆優しい先生ばかりですから、研修医風情の言葉であってもとりあえず聞いてくれます。それでいて良いと思ってくれれば採用されることだってあります。勉強のやりがいが4月のいっぴからあるというのは、勉強のモチベーションに繋がりますから。

もう一つはいっぱい喋ること。

多くの先生と仲良くなって、多くの先生のことを知って、若手がみんなイキイキと働ければもっと雰囲気が良くなるはずです。

研修医募集も研修医が積極的に動くことで、来年来る研修医も元気な子が多くなることでしょう。

私とFが1年勧誘を頑張った結果来た今年の研修医もみんないい子達ですから、屋根瓦式で良い子が集まり常にいい雰囲気であり続けることが出来れば、病院全体の雰囲気にも大きく影響を与えることが出来るはずです。

現代っ子はコミュ障が多く、人とは深くかかわれない

そんなのとは真逆の人間性の研修医を多く揃え、栄えていた頃の荘内病院の勢いを研修医が持ち、研修医で以って押し上げていければ、オンリーワンの研修病院になれそうですよね。

県内の臨床研修病院もその病院毎で「こんな人がいそう」ってイメージがありますからね。

数年後には荘内病院には「元気な人しかいけない病院」なんてイメージがつけばいいなぁと思うところです。

とりあえずは山形ガイダンスで今年の荘内病院の勢いを県内の他の病院、山大の学生さんに見せつけてこようと思います。

面白さも山形随一、いや日本随一でしょう

だってうちには...お笑い芸人の兄がいますからね、リアルに

漫才を用意して、山形に凱旋することとします

2年目研修医 佐藤

2019年05月20日

研修医

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