研修医の声

レジナビ行ってきました(勧誘編)

(before,afterのネタの方がたくさんあるのですが、今回は勧誘した話だけに・・・)

7/15日曜日、かのコミケの聖地として有名な東京ビックサイトで行われたレジナビ東京に行ってまいりました!

お外はえらく暑い中、冷房がガンガン効いていてその割には快適。

フォーマルな服装をしていた学生さんたちも楽々だったのではないでしょうか。

荘内病院ブースを訪れてくれた人は、おおよそ例年よりも少ないはず...

私自身おしゃべりなもんで、芸風としてコミュニケーションをとりながら、エピソードトーク含めつつ普通は言わない現場のお話なんかをメインに長々してしまった為、時間も取ってしまい数が稼げなかったみたいです。。(すみません、担当の方々...)

今回説明するに当たって、当病院の研修のいいところとして、

手技が回ってきやすい(症例数が豊富な割に医師が少なく、研修医も少ないために回ってきやすい。症例の奪い合いにならないようたすきがけとも被らないように調節している。交渉一つでチャンスが増えうる程、先生方との風通しが良い。(具体的には来てみないと分からないが、)荘内病院のドクター全員が研修医を育てようと全力でバックアップしてくれる。)

外科系が強い(消化器外科、整形外科が新潟系医局でバリバリにやっており、脳外科もドクター2人で多くの仕事をこなしているため勉強になる。周産期医療センターを掲げる産婦人科では3週しか回っていないのに週5カイザーの週を経験した他、婦人科系の内視鏡治療にも力を入れている。)

福利厚生が盤石(研修医だからといってただ働きはおかしい。山形県の市中病院は他県と比べてもベースが高めだがそれらよりも当病院は高い。やればやるだけ報酬が出るというのはモチベーションに直結する。事実、毎日が楽しいし、残業も苦じゃない。)

当病院の研修の悪いところとして、

回れない研修科が多々ある(受け入れていない科がマイナー系に多く、マイナー志望の方には向かない。また、メジャー科である消化器内科も回れないため、内視鏡は外科を回っている際に交渉次第で研修という形に。)

呼吸器外科と心臓外科が無い(これらの科の緊急の患者に出会う頻度が低い)

※これらに関して対策が上層部で検討されており、近いうち解決される可能性はある。

以上を繰り返し説明してきました。

学生さんには様々な経緯はあれどここまでたどり着いてくれた、、、と言うことで頑張って「正直穴場だよ、何でこんなに知られていないのかわかりません。多分プレゼン下手すぎたんだと思います。」と良さと悪さをアピールしましたが、口下手な私の説明にも関わらずしっかり耳を傾けてくれて嬉しかったです。。。

とりわけ、わざわざここが手技がたくさんできる所を100ほどリストアップして、その中でも目についたからと調べて来て下さった6年生の学生さんもいて、恐縮でした、、、

他の病院のことをよくはわかりませんが、大方荘内病院がリストアップされた中で上位の方では無いと思います。科と科の垣根を越えて、様々な手技を研修医に均等に振るようなシステムにしている病院も少なからずあるはずです。

ただ荘内病院も先生にお願いさえすれば、外科系研修している際に麻酔の導入をやらせて貰える機会を設けて頂くことはできます。産婦を回っている際も、麻酔の先生に「何かやる?」と言われ、Aラインのチャンスを頂きました。

以前回っていた科で入院から退院まで見届けた患者さんがトレッドミルをする際にも、(先生が覚えていてくれたなら)他科で研修していても交渉して一緒に見させていただくことになっています。

こうした自分の足で研修内容を稼ぐことができる、という意味で荘内病院は色々やらせてもらえる病院です。

スライドにもあった心カテ50件、救急1300件も自分からやりたいからと交渉した結果先輩研修医達が得たものであり、研修前から決められたカリキュラムをこなす、やらされている感覚がある研修とは異なる研修が当病院では可能です。

言い換えれば、内容も自分好みに、期間も1週単位でいじれるオーダーメイド研修が当病院のウリです。

研修医になってまで言われるがままじゃあ面白くありません。

自分がしたいことを、自分がしたいようにできる環境とバックアップ体制こそが学生上がりの我々に必要で、今後医師として自発的に働く足掛かりになるのではないでしょうか。(それこそ私が更新するブログも、dutyでなく私が鶴岡PRの為に書きたくて書いているわけですし。)

しかしていくらオーダーメイドできるといっても、作れないものもあるのは確かです。

その辺のバランスを見極める為にも、6年生で当ブースを訪れて下さった方には一度当病院を訪れて欲しいですね。当病院の雰囲気、空気感を肌で感じ、私達がどれだけ面倒を見て頂ける環境にあるかが実感できるかと思います。

また、懇親会+見学+面接含めて1泊2日で出来るのでお時間も取らせませんし。

・・・遠いですが。

6年生の学生さんには超が付くほど現実的な話をしてみました。いい情報も悪い情報もありありと。

他であれば見学に行かないと得られないような情報もガッツリお話させて頂いたので、それを元にして選択肢の一つに加える為に面接に来るかどうか考えて頂きたいですね。ここからの時間は学生最後のモラトリアムを満喫するにしろ、ゴリゴリ勉強するにしろとにかく貴重ですし、無駄足は取らせたくありませんから。

 

また、5年生の山大の学生さん達には是非とも実習で来てほしかった...と後輩が多い分うらみつらみを喋ってごめんなさいね笑

枠が少ない分来づらいですが、うちを実習で回ってつまらなかったと言う学生さんはレアケースです。

たすき掛けで来てくれる研修医の方の多くも実習で来て楽しかったからと長期で選んでくれますし(実際は3か月で取らないと給料がここから出ないかららしいですが)、楽しかったからと大学に戻っても遊びに来てくれたO先生なんかもいるくらいです笑

今の1年目で他県で研修している研修医にもうちのブースに来て「神経内科は本当に楽しかったし勉強になった」とわざわざ声をかけて貰いました。

ただ、山大の学生さんにはとりあえず、専門医制度を創る側にいる最先端の山形大学での研修をオススメしておきました。私も山大OBですから、勿論回し者です。

そして、たすき掛けでうちに、と。たすき掛けの雰囲気を知る為に一度見学に来てみるのもありかも...

また基幹型としても、私が聞いた話では当病院と性質が被っているところは、県内には無いかと思います。

その辺を実際に実習に来てみて感じて欲しいと思ったところでした。

また、他大の5年の学生さんも既に実習で回っていることでしょうから、一度見学で訪れてみて下さい。

学生実習も充実している当院の雰囲気を体験出来れば研修医になれば尚のこと、と想像が容易くできるかと思います。

4年生の山大の学生さんには、熱烈に実習で来て、とアピール。加えて他大の学生さんには実習に出てから3日ほど連続で当病院を見て欲しいと話しました。

うちの病院の良さは、長くいないとわからないと思います。

ただ如何せん、まだ実習に出ていないとわからないでしょうから、とりあえず大正義「日本海」、今ノリに乗ってる「県中」、次世代の風「置総」をオススメしておきました。。。どこが人気か教えないで自分のところを薦めるのはアンフェアですからね。

とりわけ研修医が集まるところは実習生の受け入れ人数が多く、それに対応できる医師の数が多いところがほとんど。

そもそもの枠が少なく医師数が少ないうちなんかは、来てもらえなければ見てももらえませんから...

また将来的に山形大には残るけど、山形から離れたところで研修をしたいと言う人にはうってつけな場所ともいえます。

山大からの派遣医よりも、就職ないしは新潟大からの医師がほとんどですから、県内にいて唯一県外に近い場所ともいえます。

といってもぶっちゃけた話それなら2年だけ県外に行った方がいい気もしますがね(鶴岡にこだわりが無くて県外に2年だけ行きたいという心境にもし私がなったなら、名大か沼津市立病院を選んだことでしょう...)

とかくまだ実習に出ていないのなら、実習の際に研修医がどういった内容の仕事をしているのか(それは医師に近いレベルなのか、それとも学生よりなのか)、研修医の暮らしそのものは充実してそうなのか、上級医の研修医への対応はどうなのか、という視点で見て、自分でどういう研修ができるのか評価していった方がいいですね。

大学の先生が言ったから、皆がいいと言ったから、人気だから、良さそうに見えて選ぶと言うのは、自らで選んでいるように見えて、その実自分の価値観で物が見れていない為に必ず後悔する瞬間が訪れると思います。

本来は自分の価値観で以って、良いところと悪いところを検討した上で納得できる研修先を選ぶべきです。

自分で選んだのにそれで文句を垂れているだなんて、想像力が足りませんでしたと自分で言っているようなもの。

「ここで研修させてもらいたいです」とラブレターを書くのなら、相手の良いところも嫌いなところも知ったうえで書かないとただのイタズラになってしまいます。

これから実習に出る4年生の学生さんには、ただ勉強の為に実習をでなくて、将来の研修先になりうるかもしれないという目線で医師と研修医の動向も細かくチェックしながらポリクリ・クリクラを回って欲しいですね。

願わくばその目線の先に荘内病院もいてくれたら...いいところわるいところがあるから手放しにはオススメできませんけど。

以上、こんな話をしたっけな~と思いだしながらまとめてみました。

本当は

Y医師プレゼンツ・新橋サラリーマングルメツアー

レジナビで沼津の病院に後期研修を誘われた話

「オール島根」気合いが入っていた島根の策略が面白かった話

山形がすべきPRを山大Drと議論してみた結果生まれた「佐藤錦最強説」

なんて小ネタがあったのですが、、、、長々書きすぎたのでまた次の機会へ。

明日からは科が変わって内科です。5月半ば以来の内科系。よくわからず不安ですが、頑張りたいですね

  1年目研修医 佐藤

2018年07月16日

研修医

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