研修医インタビュー

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令和5年度修了初期研修医五十嵐 愛
岩手医科大学出身

 こんにちは。五十嵐愛と申します。鶴岡市立荘内病院にて2年間の研修プログラムを修了しました。私はここ鶴岡で生まれ、高校生まで過ごし、県外での6年間の大学生活を経て鶴岡での研修生活をスタートしました。
 当院を選んだ理由としては、地元であり小さいころからお世話になっていて馴染みがあったこと、見学で病院の雰囲気が気に入ったこと、早くから救急で戦力になれ、医師としての土台を作れそうだと思ったことです。同期に聞いても理由は様々で、NICUがあるから、小児外科の先生に一目惚れしたから、待遇がよいから、海が好きだからなどが挙げられました。私自身2年間充実した研修生活を送れたと感じており、研修病院を悩んでいる学生さんに向けて当院の魅力や特徴をお伝えできればと思います。

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3年目で差がつく!
豊富な症例・手技の経験で医師としての自覚と度胸を身につけよう

①鶴岡市ってどんなところ?
 日本海に面した庄内地方の南に位置しており、山形県の形を人の横顔に例えると、ちょうど鼻の部分にあたります。日本海沿岸に位置する加茂水族館は世界一のクラゲ水族館として知られ、貴重な「クラネタリウム」を楽しむことができます。一部のクラゲが当院の院内にも展示されており、病院職員より有志で構成される「クラゲ育て隊」により飼育されています。実際に加茂水族館の職員さんによる指導を受けながら飼育しているそうです。

②荘内病院の特徴
 荘内病院は病床数521床と県内ではそこそこの規模であり、庄内地方でいうと日本海総合病院に次ぐ大きさの病院となっています。当院の特徴として、周産期母子医療センターがありNICUGCUを有しています。

③2年間で主役になる!救急診療の初期対応
 研修医として1番戦力となって仕事ができたと実感できる場が救急診療です。令和4年の救急患者受け入れ人数は19687人で、県内で1番多い人数となりました。
 研修医は2ヶ月間の救急科研修のほかに土日の休日当番を割り当てられることになります。最初の1か月は見学という形で2年目と一緒に入り、徐々にファーストタッチを任されていく流れになります。2年目になるとある程度手を動かすことができるようになり、宿直も始まります。1日に来院する人数はムラがあり、大変なこともありますが医師、看護師、放射線技師をはじめ様々な病院スタッフと関わり合い、教えあい、日々成長を実感できました。
 研修医を終え、1つの診療科の専門医になるとしてもその科だけの知識があればよいということはありません。各科での関わり合いが重要となってきます。患者さんが急変した時の対応は一通り経験しておくことが大事だと考えます。また、地域医療において救急の当番はどの科に進んでも割り当てられることが多いです。3年目に備えて、ある程度救急の初期対応を学んでおきたい人にはもってこいの病院だと感じます。

④手技の経験値を担保
 「手技みえ」に書いてあるほとんどのことを経験することができました。特にPICC(末梢挿入型の中心静脈カテーテル)挿入は10回以上経験しました。短所として、採血やルート確保は朝の時点で看護師が素早く行ってしまっているため研修医が行う機会は少なく、上達しにくいことが挙げられます。経験したいと思い事前に朝の採血をしたい旨を伝えたところ快く教えてもらうことはできました。

⑤協力型病院での研修も可能
 当院は研修でローテーションできる科が限られており、呼吸器内科など常勤の医師がいない科を志望する人は注意が必要です。その場合は関連病院での研修もできますので、見学に来た際にでも確認しておくとよいかと思われます。

⑥研修医の仲間
 私の年の研修医の仲間はフルマッチで5人でした。出身大学も出身地もほとんどバラバラで大学ごとの違いなど興味深い話ができました。フルマッチするごとに定員が増え、令和7年度の研修医定員は7人となりました。フルマッチとそうでない年を繰り返している印象がありますので、安定してフルマッチして研修医室がよりにぎやかになればいいなと思っています。

⑦後期研修先は自由
 私の学年は、整形外科、小児外科、麻酔科、産婦人科、形成外科の専門医プログラムへ進むことになりました。今までの先輩の進路をみてもバリエーションが多いと感じます。

⑧充実した待遇や福利厚生、働き方
 夏休みは平日6日間取得でき、土日をつなげて連続でとったり分割してとったりすることができます。荘内病院には基幹型としての専門研修プログラムはないため、臨床研修を終えるとだいたいが外の病院へ行くことになります。そのため、専門研修を行う病院見学へ行くことへの理解があり、休みを取りやすい印象があります。研修医は希望すれば(空いていれば)医師公舎に入ることができ、1Kの部屋の家賃は無料で住めます。比較的新しくきれいで、オートロック、追い炊き、浴室乾燥、床暖房、宅配ボックスなど完備されており、当院で研修するなら入居をおすすめします。近くの飲み屋さんに行った後、みんなで歩いて同じアパートに帰ることがわりと楽しかったりします。働くうえで、給料も気になるのではないでしょうか。基本給のほかにも手当がしっかりしており比較的給料はもらえます。詳細は実際に働いている研修医に聞いてみると教えてもらえるかと思います。

⑨院内のあたたかい雰囲気
 何科に進むにしても、病院で医療に携わっているうちは一人で医療を完結することはできません。様々な職種の病院スタッフと関わり、分業しながら支えあっていくことが不可欠です。荘内病院は病院全体で気さくな関係性があり、相談しやすい環境にあると思います。病院スタッフとの関わり合いの中で学ぶこと、得るものは多いので、そのようなあたたかい環境で研修を行えること間違いなしです。

 

 研修を終え、他の病院の話も聞く中では、手技経験を積みたい、実践型の研修をしたいという人には向いている病院かと思います。また、日本海が近く新鮮な魚が味わえるので、寿司や魚介類が好きで安く食べたい方々にはおすすめです。

 1日見学するだけでも病院のあたたかい雰囲気や海鮮のおいしさは伝わると思いますので、ぜひ1度見学に来てみてください。

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1日の過ごし方(内科での研修)

8:30 朝回診

9:00 病棟業務

13:00 手術や処置、病棟業務など

16:00 夕回診

ピックアップ

庄内のお気に入りスポット

アーバンインザフッド

日本海の湯野浜にあるグランピング施設で、夏季のみの営業ですが、バーベキューして海で泳いで、夕日を見ながら飲むビールは格別です。

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