研修医インタビュー

令和2年度修了初期研修医京田 俊介
新潟大学出身

 大学6年時(新潟大学出身)の臨床実習をきっかけに初期研修先としてこの病院を選びました。普通によくある地方市中病院とは思いますが、初期研修を終えて感じた長短について述べます。

研修医一人ひとりが即戦力として輝ける場所がここにはある


長所

①病院の規模はまずまず大きい
 病床数は約520床と小さくはないと思います。

②医師が少ない
 後期研修医をはじめとした中堅どころの医師が少ない印象を受けます。また、初期研修医は1学年5人の定員ですが大体毎年定員割れしています笑。であるので、初期研修医1人あたりに回ってくる手技や経験数が比較的多いのではないかと感じます。

③救急外来研修
 1年次は上級医の指導を受けながら救急外来を行います。2年次になると基本的に独りで行います。患者にファーストタッチし各種検査、診断をつけます。そして帰宅可能か否かの判断、入院必要な場合はどの科にコンサルトするのか、などなど自分独りで決断します。勿論、困ったときにはバックアップの上級医がおり指示を仰げます。 最初は全然うまくいかず、四苦八苦します。分からないことだらけで、色々な書籍にあたり色々な人(医師、看護師、技師、薬剤師etc)に尋ねることになります。大変ですが、苦境に立たされたときに得た知識は血となり肉となる感覚があります。

④好待遇
 食堂がないこと以外は賃金や住宅環境などの待遇は恵まれています。

短所

①医師が少ない
 上級医が少なく、限られた意見・思想に偏る可能性はあります。

②ローテーションできない診療科がある
 心臓血管外科や呼吸器外科などの診療科は2021年3月時点では回れなかったです。

③二次救急まで
 救急外来において、本当に専門的な治療を必要とされる患者は近くの他病院に搬送されます。救急隊からの一報が入った時点で、搬送を断る場面もあります。特に、心臓血管外科や呼吸器外科は常勤医がいないので、重症胸部外傷の患者を診る機会は少ないかもしれません。


 以上記載しましたが、完璧な研修病院などおそらくないでしょう。結局勉強するのは自分でしかない、といった考えを持って私は研修していました。鶏口牛後、初期研修医でも主役となりうる病院です。多種多様な研修医が待っています(私の同期の出身大学は山形大学、新潟大学、京都府立医科大学、金沢医科大学とバラバラでした)。
 見学だけでも是非どうでしょうか?

1日の過ごし方

8:00 出勤

病棟患者のカルテチェック+事前回診。

8:30 朝回診

脳外科と合同の朝回診を行います。

9:00 通常業務

病棟業務。時折救急外来患者対応。適宜上級医に相談。病棟が終われば外来見学など。

17:30 夕回診

上級医と夕回診。疑問点、今後の方針などをここで質問。

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