鶴岡市立荘内病院 - Tsuruoka Municipal Shonai Hospital

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院長挨拶

院長挨拶

aisatsu.jpg 令和元年12月、中国武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症は、年を越した令和2年3月現在でも感染の勢いは収まらず、WHOは世界的流行を意味するパンデミックを宣言しました。感染予防対策で緊迫した、慌ただしい日常のなかで新年度を迎えることになりましたが、病院長として一言ご挨拶申し上げます。
 かつて鶴岡は、庄内藩14万石の城下町として栄えた町で、当院は大正2(1913)年に東・西田川郡の組合立の病院として当地で開院し、令和2年6月に創立107周年を迎える歴史と伝統のある病院です。現在、鶴岡市と隣接する三川町、庄内町を主診療圏(人口約15万人)とし、酒田市、遊佐町と新潟県村上市の一部を準診療圏(人口約12万)とする広域医療圏をカバーしております。
 平成15年に現在の病院に新築移転し、25診療科、521床を有する急性期病院として地域医療支援病院の指定を受けています。庄内地域で唯一、山形県地域周産期母子医療センターの認定をうけ、NICU、GCUを設置して周産期医療に力を入れています。また、地域がん診療連携指定病院としてがんの治療成績の向上にも努力しています。さらに、臨床研修指定病院として、毎年10名程度の初期研修医を受け入れています。救急患者数が多いことや多彩な疾患の患者に対応することから、救急診療が強くなり、疾患に対し総合的に判断できるバランスの良い研修医が毎年多く育っています。ちなみに、平成30年度の救急患者総数は1万6000人(1日平均45人)以上で、救急車搬送患者は山形県内で2番目に多い4400人以上にのぼり、1次、2次救急と3次救急の一部を担っています。全国の研修医に研修先として選んでもらえるよう、引き続き魅力ある研修環境の整備を進めていくつもりです。
 一方、免震構造や屋上ヘリポートを備えた災害拠点病院でもあり、DMATの派遣を行うなど災害医療にも力を入れています。また、緩和ケアの取り組みも活発です。平成20年から3年間にわたって行われた厚労省の戦略研究、緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)に全国4地域の中から選ばれた鶴岡市、三川町では、「庄内プロジェクト」の愛称のもと、当院と鶴岡地区医師会が連携して緩和ケアの普及活動を開始しました。庄内プロジェクトは、OPTIM終了後10年を経過した現在も、バージョンアップを繰り返しながら活動しています。この取り組みは、がん患者の在宅医療推進の面で極めて大きな成果を上げており、「庄内モデル」として全国から注目されています。それとともに緩和ケアのニーズの高まりから、住民からの要望が強かった「緩和ケア病床」を令和2年3月に、庄内2次医療圏で初めて開設することができました。また、当院で治療を受けたがんサバイバーの皆様が、ピアサポーターとして、現在がんと向き合っている患者さんの相談相手になる「傾聴カフェ'にこっと'」を2月から開催しています。ボランティアで参加していただいているピアサポーターの皆さまには、心から感謝申し上げます。
 医療の進歩に伴い病院の果たすべき役割、市民から求められる病院像も年々変化してきました。当院は、地域の中核病院としてそれらのニーズや変化に的確に対応し、地域住民が安心してこの地で生活できるよう期待に応えていくつもりです。「ひとを大切に、ひとの命、そしてひとの心を大切にする荘内病院」であることをモットーとし、これからも職員一丸となって地域医療に貢献してまいります。また、当院の全職員が生きがいを持ち、働く幸せが感じられるような職場作りを目指していきます。庄内地域の基幹病院の一つとしてその役割を十分果たせるよう、病院長として責務を全うしていく覚悟です。よろしくお願いします。

令和2年4月

鶴岡市立荘内病院
院長 鈴木 聡

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